研究課題/領域番号 |
18300005
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
程 京徳 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30217228)
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研究分担者 |
後藤 祐一 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (70400801)
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キーワード | 反応的システム / 先行推論 / 時間相関論理 / 行動推論 / 規範相関論理 / 汎用先行推論エンジン / 規範相関論理 / 永続計算システム |
研究概要 |
(1)3次元時空間相関論理を提案した。 3次元空間領域における空間領域間の隣接関係、点の場所と到達可能関係、動いている物体間の相対的速さに関する基本述語と公理を時間相関論理に導入し、3次元空間領域における物体の動きについての推論の妥当性を基礎付けるための3次元時空間相関論理を提案した。これは、3次元空間領域における物体の動きに関係する実世界問題に、先行推論に基づく反応的システムを応用する際に必要不可欠な論理基礎になる。 (2)汎用前向き推論エンジンFreeEnCalの高速化を行った。 開発した汎用前向き推論エンジンFreeEnCalにおける前向き推論アルゴリズムと中間結果重複検査アルゴリズムを改良し、FreeEnCalの高速化を行った。 (3)航空管制に先行推論に基づく反応システムを応用することを提案した。 典型的な反応システムである航空管制システムにおいて先行推論に基づく反応システムを応用することを提案し、実際の事例研究として先行推論に基づく反応システムを用いて空港離着陸管制を実現することについて調査した。また、空港離着陸管制において、行動推論に基づいて意思決定機構を提案しその有効性の実証を行った。 (4)永続計算を実現するためのミドルウエアを提案しそのプロトタイプを実現した。 ピアツーピアネットワークに基づいてソフトシステムバスを実現する方法を提案し、設計したミドルウェアのプロトタイプ(数十個のデータ・指令基地局と数百個の機能部品を持つシミュレータ)を作成し、それを使って実験を行い、実用の観点からその可用性、拡張性、効率性、コストを評価した結果、新しいミドルウェアは十分実用的なものであることを示した。
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