研究課題/領域番号 |
18300007
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
前川 守 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 教授 (10126162)
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研究分担者 |
小林 良岳 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 助手 (20345424)
中山 健 電気通信大学, eラーニング推進センター, 助手 (40296348)
大須賀 昭彦 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 客員教授 (90393842)
川村 隆浩 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 客員助教授 (10426653)
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キーワード | エレメント / セキュリティ / コンフォーミティ |
研究概要 |
近年、情報システムやソフトウェアシステムは巨大化し、一人のプログラマや単一のグループがシステム全てを開発するということはきわめて稀となっている。情報システムを構成する多くのコンポーネントはブラックポックスである。このような多数のコンポーネントからなるシステム開発においては、その機能面は一連のテストを介して確認されるが、セキュリティや頑強性などの特性を確認するのは難しい。こうした面が保証されない限り、多数のユーザに提供するシステムとはなりえない。特に近年、モバイルコード等のように、より流動性の高いコンポーネントが動的にシステムに組み込まれて動作させられることが増えている。このことはシステム構築時においても、実行時においても組み込むコンポーネントの特性をよく把握してからシステム動作に移行すべきことを示唆している。本研究においてはこうした環境におけるセキュリティや頑強性などの特性保証(コンフォーミティ)を行う新しい方式として「エレメント指向開発法」を提案し、その実現を図るために、次の項目についての研究を実施した。 エレメントの定義と実現、エレメントの動的特性を特定する手法の確立、エレメント指向ソフトウェアシステム構築法の確立、セキュリティ事前検証、セキュリティ実行時検証、コードセマンティックス、セキュリティ協調検証方式、エレメント指向ソフトウェアシステム構築法の確立、Javaモバイルコードに対するセキュリティコンフォーミティ検証、携帯電話プラットフォームにおける性能、ロバスト性の検証を行った。
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