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2009 年度 実績報告書

大規模数値計算向けリコンフィギャラブルプロセッサの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18300016
研究機関広島市立大学

研究代表者

弘中 哲夫  広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (10253486)

キーワードリコンフィギャラブル / 多倍長浮動小数点演算 / ディジットシリアル浮動小数点演算器 / 大規模数値計算 / 8倍精度浮動小数点演算器 / チップ面積 / I / Oピン / 単位面積当たりの性能
研究概要

コンパクトなハードウェアで高精度数値演算を行うことのできるディジットシリアル演算器を用いた大規模数値計算向けリコンフィギャラブルプロセッサを研究開発目標として,本年度は次の研究を実施した.
(1) 演算器間ネットワークの検討,および,プロトタイプの設計試作として次の事を行った.多数の演算器が動作可能なポート数を提供する小面積ネットワークとしてBENES網を採用し,これに数学関数サポートの追加した.その後,これを用いたプロトタイプ・リコンフィギャラブルプロセッサとして48個の8倍精度浮動小数点演算器を搭載するプロタイププロセッサをローム社0.18um CMOSテクノロジーを用いて設計試作した.
(2) (1)で設計試作を行ったプロセッサをLSIテスタ上でテストし,設計したLSIが設計通り動作することを確認した.
(3) 設計したプロセッサ用の数値計算アプリケーションを開発し,演算性能をIntel Xeon CPU X3350プロセッサにおいて多倍長精度演算ライブラリmpfrを用いた場合と比較した.その結果,実行時間をFFTでは7.41%,ループ積分では9.20%,CG法では21.51%に大幅に短縮できることが明らかになった.
(4) リコンフィギャラブルプロセッサ用コンパイラの研究として,設計したリコンフィギャラブルプロセッサの内部演算器遅延を最適化する演算配置アルゴリズムについて検討し,これを行うコンパイラの評価を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ビットシリアル演算を導入した再構成型プロセッサにおける再構成部の性能評価2009

    • 著者名/発表者名
      谷川一哉
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D J92-D, No.12

      ページ: 2089-2104

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高精度浮動小数点演算用リコンフィギャラブルアクセラレータに用いる数学関数の実装手法に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      西永康弘
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 vol.109, no.198

      ページ: 55-60

  • [雑誌論文] ビットシリアル演算器を用いた再構成型プロセッサDS-HIEにおけるデータフロー生成の最適化手法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      梅田賢一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 vol.109, no.198

      ページ: 61-66

  • [学会発表] ディジットシリアル演算によるレイトレーシング用交差判定器の設計と評価2009

    • 著者名/発表者名
      吉岡佑記
    • 学会等名
      先進的計算基盤システムシンポジウムSACSIS 2009
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      2009-05-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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