研究課題
「比較的小型(1センチメートル以下)なオブジェクトの高精細でフォトリアリスティックなテクスチャを有する3次元コンピュータモデルを短時間で作成可能とする」ことが、本研究の目的である。この目的を達成するための手法として、IBM&R(Image Based Modeling &Rendering)を適用する。IBM&Rにおいては、実画像を用いてコンピュータモデルを作成するため、フォトリアリスティックなテクスチャ付きモデルの生成が期待できるからである。しかしながら、小型オブジェクトを高解像度に撮影する場合、十分な被写界深度を得ることが出来ないなどの理由から、従来、IBM&Rの手法を小型のオブジェクトへ応用することは困難であった。本研究では非共焦点光学系、共焦点光学系の2光路を有することで被写界深度に由来する諸問題を解決し、IBM&Rに則った3次元の形状計測とフォトリアリスティックなテクスチャ生成を実現するための撮影装置、および3次元コンピュータモデルの生成法について研究・開発を行った。本年度は、前年度試作した超広視野共焦点顕微鏡の改良、3次元形状計測アルゴリズムの設計、テクスチャ生成アルゴリズムの設計の3点を中心に研究・開発を進めるとともに、本研究の成果をミュージアムに提供するなど本研究成果の公開にも努めた。
すべて 2007 その他
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電子情報通信学会, 画像の認識・理解特集号 Vol.J90-D,No.08
ページ: 2094-2104
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