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2006 年度 実績報告書

人間・物体間インタラクションの理解に基づく動作と物体の自動認識

研究課題

研究課題/領域番号 18300065
研究機関立命館大学

研究代表者

島田 伸敬  立命館大学, 情報理工学部, 助教授 (10294034)

研究分担者 白井 良明  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50206273)
田中 弘美  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (10268154)
李 周浩  立命館大学, 情報理工学部, 助教授 (80366434)
キーワード物体認識 / インタラクション / イベント検知 / ジェスチャ / 人体姿勢計測 / ヒューマンインターフェース / 対話的 / 領域分割
研究概要

本年度は,まず部屋内環境に設置したネットワークカメラ(既設)を用い,水場横や会議卓の上の映像を撮影し,ロバスト統計処理に基づく背景画像推定と更新手法を用いて,シーン変化イベントの検知を行った.人間の有無および物体の持込み,持去りの有無を検知する手法を研究した.単純な背景差分では影や照明条件の変動による誤検知が多発したが,身体構造の知識を用いた認識手法を実装し,人間のそばで起こった変化をイベントとしてとらえることで検知性能を向上できた.
また物体同士が重なって置かれたり背後のものが持ち去られることによる複雑な画像上の変化を正しく解釈するべく,物体シーンのレイヤ構造化表現を考えた.シーン変化が検知された際それがある物体レイヤを持ち去ったときに予想されるシーン変化と整合するかを検証することで,持込みと持去りを適切に区別できた.これにより,背後に持ち込まれたあるいは背後から持ち去られた物体の解釈が隠れのために曖昧になることを適切に考慮し,手前のものがなくなって背後が観測できた時点で解釈を構築しなおすことができた.
これらの物体持込・持去イベントの時系列をデータベースに蓄積し,簡単な音声・ジェスチャインターフェースによって,現場で持込・持去を問い合わせると結果をモニタやプロジェクタで提示,イベント検索シスアムプラットフォームを構築した.実験の結果,物体を適切に識別するには,物体を操作する人間の行動をさらに詳細に観察すること,また問い合わせを簡単に行うには,システム側のユーザとの対話戦略が重要であることが確認された.
物体の見えと手指による操作を詳細に観察することで物体認識を行う枠組みを研究した.簡単な背景とペンやカッター,コップなどを把持する手指の画像を大量に撮影し,物体領域,手領域,背景領域の分割結果と手領域のテクスチャ情報を連関させて学習させる方法を検討した,3,4種類の物体であれば,不完全な背景差分の結果を修正しつつもっとも妥当な物体のクラスに識別することができたが,識別の統計的な信頼度をどのように見積もるかが課題となった.

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (13件)

  • [雑誌論文] 手話認識のための複雑背景下で高速に運動する手指の形状推定2007

    • 著者名/発表者名
      浜田康志, 島田伸敬, 白井良明
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D Vol.J90-D No.3

      ページ: 617-627

  • [雑誌論文] Object Recognition by Observing Grasping Scene2007

    • 著者名/発表者名
      Hironori Kasahara, Nobutaka Shimada.
    • 雑誌名

      Proceedings the 13th Japan-Korea Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision (FCV06)

      ページ: 375-378

  • [雑誌論文] ゴルフスイング診断のための特徴抽出2007

    • 著者名/発表者名
      望月智則, 植田勝彦, 島田伸敬, 白井良明
    • 雑誌名

      動的画像処理実利用化ワークショップ(DIA) (講演論文集)

      ページ: 11-16

  • [雑誌論文] 人体ジェスチャの画像計測法とその応用2007

    • 著者名/発表者名
      島田伸敬, 白井良明:(招待講演)
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 CVIM-158

  • [雑誌論文] Analysis by Reality-Based Simulationに基づく間節物体の力学的機能推定2007

    • 著者名/発表者名
      大田博義, 木村朝子, 島田伸敬, 田中弘美
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌D (採録決定)

  • [雑誌論文] 照合の誤り予測と見え変化の学習に基づく複雑背景下での指紋形状推定2006

    • 著者名/発表者名
      今井章博, 島田伸敬, 白井良明
    • 雑誌名

      情報処理学会 コンピューターとイメージメディア研究会 2006-CVIM-15 5-20

      ページ: 151-158

  • [雑誌論文] Automatic Synthesis of Training Dare for Sign Language Recognition Using HMM2006

    • 著者名/発表者名
      K.Kawahigashi, Y.Shirai, J.Miura, N.Shimada
    • 雑誌名

      Proc.10thInternational Conference on Compters Helping People with Special Needs

      ページ: 623-626

  • [雑誌論文] Face, Gesture, and Action Recognition Robust Face Recognition under Various Illumination Conditions2006

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Matsumoto, Yoshiaki Shirai, Nobutaka Shimada, Takuro Sakiyama, Jun Miura
    • 雑誌名

      IEICE Trans. on Info.and Sys Vol.E89-D,No.7

      ページ: 2157-2163

  • [雑誌論文] サービスロボットのためのインタラクティブジョン2006

    • 著者名/発表者名
      島田伸敬, 三浦順, 白井良明
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 コンピューターとイメージメディア研究会 Vol.47.No. SIG15(CVIM)

      ページ: 1-9

  • [雑誌論文] ハブティクビジョンに基づく間節物体のインタラクティブモデリング2006

    • 著者名/発表者名
      島田伸敬, 上篠真継, 松下浩一郎, 松谷剛, 田中弘美
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 D-II Vol.J89-D No.9

      ページ: 2013-2024

  • [雑誌論文] 部屋内シーン変還の自動管理システム2006

    • 著者名/発表者名
      片山憲昭, 島田伸敬, 白井良明
    • 雑誌名

      ViEW2006 ビジョン技術の実利用ワークショップ講演論文集

      ページ: 72-77

  • [雑誌論文] 映像投影装置を持つ移動ロボットによる避難誘導システム2006

    • 著者名/発表者名
      原田哲也, 伴重尚, 李周浩
    • 雑誌名

      第7回 計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会 211-1(CDROM)

  • [雑誌論文] 対話とジェスチャーインターフェースに基づく部屋内シーン変換問い合わせシステム2006

    • 著者名/発表者名
      島田伸敬, 片山憲昭, 牧和宏, 白井良明
    • 雑誌名

      第7回 計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会 212-1(CDROM)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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