研究概要 |
1. 3次元人体動作データに関する技術 動作データ利活用の基盤技術として,昨年度に開発した帰納論理プログラミング言語に基づく動作の分類規則導出機構を用いて,動作データを意味に基づいて検索するシステムを開発した。その成果は,国内外の学会で発表した。また,計測して得られた動作データをアニメーション制作に利用するためのデータ変換システムを開発し,その成果を国内外の学会で発表した。また,開発したシステムは業界紙と全国紙で報道紹介され,学会の招待論文にも採択された。(栗山) 2. 3次元人体形状データに関する技術 形の持つ意味を3次元形状モデルの検索に反映させるため,モデルにあらかじめ付与された複数種類の意味ラベルを一括してオフラインで学習する方法を提案した。同手法では,多数のラベル無しモデルの教師なし学習と,少数のラベルありモデル教師あり学習とを組み合わせて用いる。評価の結果,既存手法を上回る検索性能が得られた。この手法を3次元の顔モデルの検索に適用しSHREC 2007の顔モデル検索部門の手順で評価したところ,同トラック参加者の1位を大幅に上回る性能を得た.また,別に,SHREC 2007の3次元CADモデル検索部門に教師なし学習のみを用いた方法で参加し,1位となった.(大渕) 昨年度までに開発した複合特徴量を用いた三次元形状類似検索システムをWebアプリケーションとして作成した。ユーザは,Webブラウザから適当なスケッチを書くだけで,書きながら物体を同時に検索できる,Ajaxを用いた非同期的なインタフェースを構築した。現在,豊橋技術科学大学、情報工学系、知識情報データ処理研究室のHPで公開中である。なお,複合特徴量に関する成果を学会論文誌に投稿し,採録された(H20年1月に出版)。(青野)
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