研究課題/領域番号 |
18300080
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小野寺 夏生 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (00302430)
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研究分担者 |
山崎 茂明 愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (40246450)
芳鐘 冬樹 独立行政法人大学評価, 学位授与機構, 助教 (30353428)
緑川 信之 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (70166073)
岩澤 まり子 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (20292568)
辻 慶太 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (30333545)
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キーワード | 引用分析 / 多変量解析 / 要因分析 / 計量書誌学 / 学術論文 / 学術雑誌 |
研究概要 |
論文の被引用数に及ぼす諸要因の影響を知ることを目的として、平成19年度においては、以下の研究を実施した。 1.未取得の変数値決定のための検討 平成18年度に、被引用数に影響を与える潜在要因として16種類の説明変数を設定し、6分野の24誌から抽出した調査対象論文(ソース論文)1395件に対して、10種の説明変数の値を取得した。平成19年度には、残った説明変数6種(著者の過去の論文数、著者の活動期間、著者の過去の論文の被引用数など)の値の取得を試みた。しかし、ソース論文著者の過去論文検索結果リスト(平成18年度に作成)には、ソース論文著者と同姓同イニシアルの別人著者による論文が多数含まれていた。検索論文の総数は158.7万件に及ぶため、目視によってこれらの「偽論文」を除去することは不可能である。このため、以下の手順で除去作業を進めた。 (1)まずソース論文の発行年である2000年より後の検索論文は、本研究の目的との関係が薄いため削除した。 (2)ソース論文の掲載誌と検索論文の掲載誌の引用関係を調査し、相互に引用のない検索論文を削除した。 (3)ソース論文と検索論文の著者所属アドレスの類似度を測る方法を考案し、類似度がある閾値より低い検索論文を削除した。以上のスクリーニングにより、108758件の検索論文が残った。 (4)残った検索論文から2400論文をサンプルとして抽出し、研究代表者、研究分担者、研究協力者が分担して、真偽判定を行った。この結果に基づき、更に真論文である確率の高い論文を絞り込む基準を検討した。 また、上記108758検索論文を引用した論文のファイルを入手し(トムソン社から購入)、検索論文との対応付けを行って、各検索論文の被引用数を決定した。 2.予備的な解析 平成18年度に取得した10種の説明変数と1種の目的変数(ソース論文の被引用数)に対して、6つの分野別に以下の分析を行った。 (1)変数間の相関係数 (2)各説明変数による被引用数の変化の傾向 (3)log(被引用数+1)を目的変数とした重回帰分析により、有意な説明変数の検討
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