• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

論文の引用を支配する要因に関する統計学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18300080
研究機関筑波大学

研究代表者

小野寺 夏生  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (00302430)

研究分担者 緑川 信之  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (70166073)
岩澤 まり子  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (20292568)
辻 慶太  筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (30333545)
キーワード引用分析 / 多変量解析 / 要因分析 / 計量書誌学 / 学術論文 / 学術雑誌
研究概要

論文の被引用数に及ぼす諸要因の影響を知ることを目的として、以下の研究を実施した。
1.未決定の説明変数と目的変数の値の決定
(1)平成19年度にノイズを除去した過去論文検索結果リスト及び引用論文リストを分析し、ソース論文の著者の過去実績を示す6つの説明変数(論文数、被引用数、活動機関等)の値を決定した。
(2)目的変数の一つである他分野被引用率の値を求めるため、引用論文ファイル(トムソン社より購入)を用いたクラスター分析により、各引用論文雑誌を21の主題分野に分類した。
2.引用に効果を及ぼす要因についてのモデルの作成と、それによる解析
6分野の1395ソース論文に対して得られた目的変数(いくつかの計数法による論文被引用数)を説明するため、雑誌別、分野別に線形重回帰(LR)及び負の2項重回帰(NBR)を行い、以下の結果を得た。
(1)全般的に、NBRの方がLRよりよい適合を示した。分野を通して、被引用数を説明する要因として、プライス指数が最も重要であり、次いで参考文献数、論文長であった。
(2)統計的観点からは、被引用数に自己引用を含める場合と含めない場合とで大きな傾向の差はない。
(3)被引用数の計数に整数法と分数法のいずれを用いても、結果に有意な差はない。
3.研究のまとめ
(1)論文の被引用数を研究評価に用いる際、そのベースラインを設定する手法を検証した。
(2)著者検索で得られる大量の論文から同名異人によるノイズを効果的に除去する手法を開発した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 論文の被引用数に影響する要因に関する統計字的研究.2008

    • 著者名/発表者名
      小野寺夏生ほか
    • 学会等名
      第56回日本図書館情報学会研究大会
    • 発表場所
      帝塚山大学(奈良市)
    • 年月日
      2008-11-15
  • [学会発表] 自然科学分野における学術研究領域間の引用関係-雑誌を対象とした引用調査より-.2008

    • 著者名/発表者名
      天野晃ほか
    • 学会等名
      第56回日本図書館情報学会研究大会
    • 発表場所
      帝塚山大学(奈良市)
    • 年月日
      2008-11-15
  • [学会発表] JCR収録誌にみるreference数の動向分析.2008

    • 著者名/発表者名
      児玉閲ほか
    • 学会等名
      第56回日本図書館情報学会研究大会
    • 発表場所
      帝塚山大学(奈良市)
    • 年月日
      2008-11-15

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi