研究概要 |
(1) 本研究は, 成人を対象に, 顔, 表情, 視線, ジェスチャ-などの多様な社会信号から他者の心的状態を推測し, それを適切な応答・表出反応に結びつける社会情報処理の心理基盤・神経基盤を実証的に明らかにすることを目的としている. (2) 主に用いる刺激はモ-フィングにより作成した表情動画(怒り, 恐怖, 喜びなど基本6情動), および視線や顔向きの異なる表情静止画であり, これらを用いた知覚実験, 感情認知実験, 表情動画知覚時の表出反応計測実験, 表情表出が他者表情からの感情認知に及ぼす影響に関する実験, fMRI計測等を実施する. (3) さらに, Baron-Cohenらが作成した「眼から心を読むテストReading-Mind-in the Eyes Test」のアジア版を作成して日米で実施し, fMRI計測の結果と対応させて内集団・外集団の成績を比較分析する.
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