研究課題/領域番号 |
18300094
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
狩野 裕 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 教授 (20201436)
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研究分担者 |
柳本 武美 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (40000195)
佐藤 俊哉 京都大学, 大学院・医学(系)研究科, 教授 (50187217)
熊谷 悦生 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (20273617)
市川 雅教 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20168313)
宮川 雅巳 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (90157595)
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キーワード | 統計学の哲学 / シンプソンのパラドックス / 交絡変数 / 傾向スコア / ターゲットの母集団 / 欠測 / 構造方程式モデリング / 反事実モデル |
研究概要 |
今年度は研究課題の初年度であり、統計的因果推論研究に関して理工系と社会科学系研究者との問で問題意識の共有を図ることを目的とした。 1.研究集会の開催(詳細は研究代表者のWebPageを参照されたい) (ア)9月27、28日に東京外国語大学において「多変量解析の理論と応用における最近の話題:因果推論、構造方程式モデリング、因子分析を巡って」の研究集会を開催した。9件の講演と40名の出席者を得、活発な議論を展開した。理工系研究者が中心の集会であった。 (イ)12月16日に京都大学文学研究科において「統計学の哲学と推論」の研究集会を開催した.4件の講演と35名のの出席を得た。オーガナイザは出口康夫先生(京都大学)と研究代表者の狩野である。文学系の研究者が中心の集会であったが、理工系の研究者からも活発な意見が出され、特に、最後の総合論議は進行役が取りまとめに苦慮する一面もあった。 (ウ)12月23日に大阪大学教育実践センターにおいて「Propensity score : Theory and applications」の国際研究集会を開催した。アリゾナ大学のProfessor Keisuke Hiranoをお招きして基調講演をお願いした。講演総数は4件とトピックを絞った小さな集会であったにもかかわらず45名の出席者を得た。大学の研究者だけでなく生物統計の実務家も多く出席した。 2.研究会の開催 (ア)2ヶ月に一回程度開催する定例研究会では、以下の方々に講演をして頂いた。(敬称略) (イ)John Copas(U. of Warwick);江口真透氏(統計数理研究所);市川雅教氏(東京外国語大学); 福水健次氏(統計数理研究所);庄野宏(遠洋水産研究所);荘島宏二郎(大学入試センター); 下平英寿(東京工業大学);Stefano M. Iacus(U. of Milan);西山陽一(統計数理研究所) 3.国際研究集会の組織 (ア)平成19年度に予定の国際研究集会は、7月に東京で開催される計量心理学会国際大会(IMPS2007)と共同で開催することした。 (イ)多変量解析、因果推論と統計学の基礎、complex dataの解析の招待講演セッションと招待シンポジウムを組織した。
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