統計的因果推論の総合的研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18300094
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 統計科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 狩野 裕 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (20201436)
• 研究分担者: 柳本 武美 中央大学, 理工学部, 教授 (40000195) ; 山本 英二 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (50068920) ; 佐藤 俊哉 京都大学, 医学(系)研究科, 教授 (50187217) ; 熊谷 悦生 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (20273617) ; 山口 和範 立教大学, 経営学部, 教授 (60230348) ; 渡辺 美智子 東洋大学, 経営学部, 教授 (50150397) ; 宮川 雅巳 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (90157595) ; 黒木 学 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (60334512) ; 繁桝 算男 帝京大学, 文学部, 教授 (90091701) ; 植野 真臣 電気通信大学, 情報システム学研究科, 准教授 (50262316) ; 本村 陽一 産業技術総合研究所, デジタルヒューマン研究センター, 主任研究員 (30358171) ; 戸田山 和久 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513) ; 一ノ瀬 正樹 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (20232407) ; 出口 康夫 京都大学, 文学研究科, 准教授 (20314073) ; 足立 浩平 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60299055) ; 唐沢 かおり 東京大学, 人文社会系研究科, 准教授 (50249348) ; 南風原 朝和 東京大学, 教育学研究科, 教授 (50156246) ; 乾 敏郎 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30107015) ; 盛山 和夫 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50113577) ; 清水 泰隆 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (70423085) ; 宮本 友介 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (50379228) ; 市川 雅教 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20168313) ; 柳原 宏和 広島大学, 理学研究科, 准教授 (70342615) ; 内藤 貫太 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (80304252)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 無視可能な欠測・欠損 / 潜在変数モデル / 条件付き確率の理解と認識 / 仮説と観察の歴史的経緯 / 傾向スコア / 共分散選択 / 非正規性の利用 / 因果の方向

研究概要

少人数の定例研究会の開催,中規模研究集会の計画と開催,そして国際研究集会の編成と開催を通じて,統計科学,情報科学,社会科学(特に科学哲学を含む)において情報交換を積極的に行った.具体的な研究成果として,共分散選択のロバスト推定法の開発,非正規性の利用による因果の方向の同定,2×2分割表と潜在変数モデルにおける無視不可能な欠測に対する新たな分析方法の開発,条件付き確率と科学的証拠の関係の明確化などが得られた.

研究成果

• [雑誌論文] 不完全データの解析. (2009)
  • 著者名/発表者名: 狩野裕
  • 雑誌名: 生産と技術 Vol.61,No.1 ページ: 71-76
• [雑誌論文] Simple computation of maximum likelihood estimates in latent class model with equality and constant constraints. (2009)
  • 著者名/発表者名: akai, K.. Kano, Y.
  • 雑誌名: Communications in Statistics-Simulation and Computation Vol.38,Issue3 ページ: 654-665
  • 査読あり
• [雑誌論文] Test of independence in a 2×2 contingency table with nonignorable nonresponse via constrained EM algorithm. (2008)
  • 著者名/発表者名: Takai, K., Kano, Y.
  • 雑誌名: Computational Statistics and Data Analysis Vol.52,No.11 ページ: 5229-5241
  • 査読あり
• [雑誌論文] Use of non-normality in structural equation modeling: Application to direction of causation. (2008)
  • 著者名/発表者名: Shimizu, S., Kano, Y.
  • 雑誌名: Journal of Statistical Planning and Inference Vol.138,No.11 ページ: 3483-3491
  • 査読あり
• [雑誌論文] Robust Gaussian graphical modeling. (2006)
  • 著者名/発表者名: Miyamura, M., Kano, Y.
  • 雑誌名: Journal of Multivariate Analysis Vol.97,No.7 ページ: 1525-1550
  • 査読あり
• [雑誌論文] Finding a causal ordering via independent component analysis. (2006)
  • 著者名/発表者名: Shimizu, S., Hyvarinen, A., Hoyer, P.O., Kano, Y.
  • 雑誌名: Computational Statistics and Data Analysis Vol.50,No.11 ページ: 3278-3293
  • 査読あり
• [学会発表] Should complete-case analysis always be avoided?- SEM for incomplete data with nonignorable missing. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kano, Y., Takai, K.
  • 学会等名: IMPS2009, Abstracts
  • 発表場所: Cambridge
  • 年月日: 20090700
• [学会発表] Scaling with SEM: The Role of Effect and Causal Indicators. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kano, Y.
  • 学会等名: IASC2008
  • 発表場所: Yokohama(invited talk)
  • 年月日: 20081200
• [学会発表] Separability of noisy ICA for high dimensional data. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kano, Y.
  • 学会等名: HDM2008
  • 発表場所: Kayseri(invited talk)
  • 年月日: 20080600
• [学会発表] On the identifiability issue of noisy independent component analysis and factor score indeterminacy. (2007)
  • 著者名/発表者名: Kano, Y., Murayama, K.
  • 学会等名: IMPS2007
  • 発表場所: Tokyo(Invited talk)
  • 年月日: 20070700
• [図書] Selection of manifest variables. In Handbook of Latent Variable and Related Models (2007)
  • 著者名/発表者名: Kano, Y.
  • 総ページ数: 65-86
  • 出版者: Springer
• [図書] Factor Analysis. In C. R. Rao and S. Sinharay (Eds.)(Handbook of Statistics) (2007)
  • 著者名/発表者名: Yanai, H., Ichikawa, M.
  • 総ページ数: 257-296
  • 出版者: Elsevier