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2007 年度 実績報告書

遺伝子ネットワークによる創楽ターゲットパスウェイのイン・シリコ探索技術

研究課題

研究課題/領域番号 18300097
研究機関東京大学

研究代表者

宮野 悟  東京大学, 医科学研究所, 教授 (50128104)

研究分担者 井元 清哉  東京大学, 医科学研究所, 助教 (10345027)
長崎 正朗  東京大学, 医科学研究所, 助教 (90396862)
吉田 亮  情報・システム研究機構, 統計数理研究所, 助教 (70401263)
キーワード遺伝子ネットワーク / システム生物学 / 創薬ターゲット遺伝子 / シミュレーション / マイクロアレイ
研究概要

ケース,コントロールのサンプル間で活動度の変化する転写因子を,マイクロアレイで取得された遺伝子発現データから,仮説検定により発見するための手法を提案した。その手法を適用することにより,転写因子の活動度が,各実験間で変動する様子を,網羅的に俯瞰するマップを得ることができる。我々は,当手法を,中枢神経系において脱髄したミエリン鞘の再髄鞘化を促す働きをもつ漢方薬を,マウスに投与したケース,コントロール実験から得られたデータに対して適用した。一般に漢方薬は,単一の化合物ではなく,混合した生薬の抽出物からなるため,作用領域は複数あると考えられる。それ故,通常行われるように単に少数の高発現差のある遺伝子群を列挙しただけでは,その作用機序や生体システムの働きを推察することは困難である。それに対し,我々の提案手法は,今回適用した転写因子活動度を含め,gene ontology等,生体システムの働きの特徴を要約する,さまざまな機能的アノテーションと共に適用可能であり,システムの機能を,より総体的に理解するための情報を抽出するツールとして有望である。
また,ヒト血管内皮細胞(HUVEC)においてアポトーシスを誘導させた時系列マイクロアレイデータからダイナミックベイジアンネットワークにノンパラメトリック回帰を組み合わせた方式で遺伝子ネットワークを推定した。また,siRNAによる遺伝子ノックダウンマイクロアレイデータを用いて,このネットワークを比較解析した。その結果,この遺伝子ネットワーク推定による方法が薬剤ターゲットの探索に有効であることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of activated transcription factors from microarray gene expression data of Kampo-medicine treated mice2007

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi, R., Yamamoto, M., Imoto, S., Nagasaki, M. Ybshida, R., Tsujii, K., Ishiga, A., Asou, H., Watanabe, K., Miano, S.
    • 雑誌名

      Genome Informatics 18

      ページ: 119-129

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Understanding endothelial cell apoptosis:What can the transcriptome glycome and proteome reveal?2007

    • 著者名/発表者名
      Affara, M., Dunmore, B., Savoie, CJ., Imoto, S., Tamada, Y., Araki, H., Charnock-Jones, D.S., Miano, S., Print, C.
    • 雑誌名

      Philosophical Transactions of Royal Society B 362(1484)

      ページ: 1469-1487

    • 査読あり
  • [学会発表] Computational Systems Biology2007

    • 著者名/発表者名
      Miyano, S.
    • 学会等名
      2007INDY Bioinformatics Conference
    • 発表場所
      Indiana University Medical School,Indianapolis,USA
    • 年月日
      2007-06-01

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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