研究課題/領域番号 |
18300143
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小林 英司 自治医科大学, 医学部, 教授 (00245044)
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研究分担者 |
今野 兼次郎 自治医科大学, 医学部, 講師 (30323348)
村上 孝 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00326852)
田中 穂積 自治医科大学, 医学部, 准教授 (90364497)
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キーワード | 病態モデル / ミニブタ / 再生医療 / 臓器移植 |
研究概要 |
膝半月板は線維軟骨であるが、自己修復能に乏しく、損傷を放置したり、広範囲切除後には、変形性関節症に至る。縫合術には限界があり、新たな治療法が望まれる。間葉幹細胞のなかで滑膜由来のものは採取が容易で、増殖・軟骨分化能が高く、半月板再生の細胞源として利用価値が高い。 これまでラットモデルを用いて、滑膜幹細胞の関節内投与により半月板が再生されるか、広範囲半月板切除モデルで検討してきた。 今年度は、この小動物の成果を体サイズがヒトに近いブタを使い検証した。特に移植する細胞は、静岡県畜産技術研究所の河原崎達雄博士らが開発した緑色の発光をするGFPクローンブタから樹立した滑膜幹細胞を使用した。樹立された滑膜幹細胞は、励起光下で発光し、関節鏡で観察できることを確認した。幹細胞を使用した関節内組織の再生医療を解析するのに、ブタを用いて、GFPを発光する幹細胞がどのように挙動するか、関節鏡を用いて解析することが可能となった。本システムは、小動物では不可能な、幹細胞の関節内での挙動を直接観察することを可能にし、臨床応用での疑問点を明らかにすることが出来た。
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