研究課題/領域番号 |
18300149
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高谷 節雄 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (40154786)
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研究分担者 |
大内 克洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (20322084)
星 英男 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 流動研究員 (30420251)
片岡 弘之 独立行政法人理化学研究所, 生体力学シミュレーション特別研究ユニット, 協力研究員 (90397000)
岩崎 泰彦 関西大学, 理工学部, 准教授 (90280990)
進士 忠彦 東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (60272720)
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キーワード | 心疾患 / 人工心肺 / ECMO(膜型人工肺) / 小児心疾患 / 遠心血液ポンプ / 磁気浮上遠心血液ポンプ / 左心補助ポンプ / 充填血液量 |
研究概要 |
平成19年度は、小児、成人の人工心臓共にIn vivo実験に向けた準備を進めた。小児人工心臓TinyPumpは、岡山大学、九州大学、カナダトロント小児病院との連携で、ex vivo実験を立ち上げた。岡山大学との連携では、開心術中の人工心肺用血液ポンプとして、メドトロニック社製のBP-50との比較において、新生児豚3.5Kgを用いて、充填量の違いによる生体反応を確認した。九州大学との連携では、同じく新生児モデルとして3.5Kgのウサギを用い、左心補助循環ポンプとして、TinyPumpの効果を評価した。トロント子供病院との連携では、単心室モデルにおける肺循環補助について、TinyPumpを用いその効果を評価した。以上の、ex vivo実験から、低充填量のTinyPumpは、新生児から小児(10Kg前後)の人工心肺、膜型人工肺並びに左心補助循環ポンプとして有効であることが示唆されたので、平成20年度は、体重3.5-10kgのシバヤギを用いた慢性実験を計画している。 成人用ポンプとして、磁気浮上ディスポ式遠心血液ポンプの有効性をIn vitro実験で行い、ポンプ性能、安定性、溶血反応について、臨床応用されているメドトロニック社製のBioPump BPX-80と比較検討した結果、優れた性能が示された。現在、ドイツ企業との連携において7日間連続して使用可能な体外式ディスポポンプとしての実用化に向けた契約を検討中であり、そのための仔牛を用いた慢性動物実験が進行中である。
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