研究課題/領域番号 |
18300169
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
土井田 稔 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60237170)
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研究分担者 |
西田 康太郎 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00379372)
下村 隆敏 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (50403267)
前野 耕一郎 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70403269)
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キーワード | 椎間板変性 / 遺伝子治療 / RNA干渉 / 超音波 / 再生医療 / 蛋白分解酵素 |
研究概要 |
研究1:椎間板への遺伝子導入の研究 SDラット尾椎椎間板から髄核を採取し、酵素処理によって細胞を分離、培養した。標識遺伝子としてGFPあるいはLuciferase(蛍&海シイタケ)を用い、培養細胞に上記の標識遺伝子をコードするplasmidを導入した。さらに、ラット尾椎椎間板にマイクロシリンジを用いてmicro-bubbleと標識遺伝子をコードするnaked plasmidの混合液を注入した。その後超音波を照射することで遺伝子を導入した。標識遺伝子としてはGFPあるいはLuciferaseを用いた。超音波を照射することで比較的高い効率で遺伝子導入が可能であることが判明した。 研究2:RNA干渉を応用した内因性遺伝子の発現抑制実験 SDラット尾椎椎間板の培養細胞に蛋白分解酵素(MMP-3)遺伝子をブロックするために同じsiRNAをコードするplasmidを同様の方法で導入した。1週間後、内在性MMP-3遺伝子の発現が特異的にdown regulateされたことが確認できた。長期間の調査では、約8週間にわたって、RNA干渉の効果が続くことが確認できた。 さらに、ラット尾椎椎間板に標識遺伝子をコードするnaked plasmidの混合液を注入し遺伝子を導入した。次に標識遺伝子をブロックするためのsiRNAをコードするplasmidを、同様の方法で先述のplasmidとともに椎間板へin-vivo導不し、標識遺伝子の発現がdown regulateされた。 研究3:椎間板変性モデルの作成 SDラットの尻尾に椎間板に創外固定器を装着し、持続的に圧迫を加えて椎間板変性モデルを作成した。約1週間の圧迫により椎間板の変性をMRIと病理組織標本により確認できた。MMP-3などの蛋白分解酵素の発現を経時的に調査している。
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