研究概要 |
本研究は患者中心医療に向けた口腔インプラント手術支援を目的とし.そのための支援システムの研究開発に取り組んだ.研究活動内容としては,仮想空間シミュレーションサブシステム(VIS: Virt ual lmplanter System)と口腔内装着型マイクロボール盤サブシステム(IDD: Intraoral Dental Drill System)の開発を行い,最終段階では2つのシステムが統合され,仮想空間を介した口腔インプラント手術支援システムとして完成する.本研究補助金では,各サブシステムのための機器の導入とそれに伴う開発を行った.各サブシステム開発は,(1)インタフェース開発,(2)開発用加工処理システム,(3)口腔内加工システムの3つの分野において取り組むものとする.各分野において用いられる磯器は,(1)としては,力覚提示装置開発システム,力覚提示装置制御用システム,仮想環境開発ソフト,3Dデータ処理ソフトとデータ制御用システム,(2)としては,3次元RP加工機システム,(3)としては,マイクロモーターシステムおよびインプラント用外科用ドリルー式等が該当する.平成20年度は,前年度までに取り組んだIDDシステムに関して,本設計仕様に基づき試作品の開発を行った.また,IDDシステムにおけるコンピュータ制御やユーザインタフェースなどの部分についても研究開発を行い,プロトタイプシステムとして完成した.本年度の研究活動の結果,設計データに基づく機械加工技術に関連した論文などが採択となった.また,本研究で対象とするインプラント治療に関する研究論文などが学術論文として採択された.
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