研究課題/領域番号 |
18300181
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
出江 紳一 東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80176239)
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研究分担者 |
福原 俊一 京都大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30238505)
近藤 健男 東北大学, 病院・講師 (30282130)
石井 誠一 東北大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (60221066)
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キーワード | リハビリテーション医学 / 患者教育 / 脳卒中 / 医療コミュニケーション / コーチング |
研究概要 |
本研究では、1)回答者に低負担かつ高精度で測定可能な主観的アウトカム(QOL、介護負担など)の測定法の開発と検証、2)コーチング理論に基づいた医師・患者間のコミュニケーションに関する研究カリキュラムの作成と研究コースの開催、3)患者・家族のQOLをアウトカムとした研修カリキュラムの効果の検証、の3点を目的としている。初年度にあたる本年度は、研修カリキュラムの作成と指標の開発、研修および調査の開始までを行った。 アウトカム測定法の開発と検証では、測定概念(介護負担感)の項目プールデータセットを用いて項目反応理論に基づく解析を実施し、各項目の項目応答曲線、難易度・識別度の項目特性データを得た。このデータはコンピュータ適応型プログラム(CAT)を開発するための基礎となる。 一方で、脳卒中専門医、医療教育専門家、コーチング協会所属専任コーチらによりディスカッションを重ね、カリキュラム暫定案を10名の脳卒中診療医に施行して修正を行い、2日間の集合研修カリキュラムが完成した。このカリキュラムの効果検証は、本年度から来年度にかけて実施される。平成19年1月までに脳卒中患者を診療する医師34名が研究に登録し、うち14名を対象に第1期研修(2月下旬)が実施された。また、研修後には、メールによる研修後フォローを継続して実施している。登録医師は、事前に担当する脳卒中患者と家族を5組登録し、アンケート調査を実施した。本年度は、研修事前調査と第1期研修参加者の事後調査までを実施、回収した。来年度は、第2期研修を実施すると共に、継続して調査を行い、収集したデータを解析してカリキュラムの効果を検討する。
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