研究概要 |
国リハ研究所でLOKOMATがすでに稼動できる状態にあり,科研費補助金の採用決定と同時に研究を開始できた.導入されたLOKO岨Tでは,欧米人の体型にあわせた設計であるため,特に日本人の障害を持った高齢者の身体的特性が仕様から外れていた.日本人仕様にするため,開発元であるスイス・HOCOMA社のCEOであるGery Colomo氏に協力を要請し,その対策を検討した.その結果,Hocom社で開発中である小児障害者用のデバイスを日本人用に適用できるのではないかという結論となったが,本研究の予算では購入不可能であるため,今後,他の研究費の獲得によって,小児用デバイスを導入することを目指すこととなった.しかしながら,Hl9年度末時点では,そのための研究助成金の採択は得られていない.今後もさらなる研究費の獲得を目指して,様々な研究助成に応募していく予定である.また,日本人用ソフトウェアの開発のため,HOCO漁社からユーザインターフェイス部(GUIIのソフトウェア提供の協力を得ることができたので,それをもとにGUIを改良した.並行して,足関節スティフネスの調節機構および反射計測装置の開発を進めている.Hl6年度から予備研究をスイス・バルグリスト脊損センター研究所で行ってきたので,その基礎データをもとに,日本で使用できる計測デバイスを設計,開発を進めている.Hl9年度では,Hl8年度に作成した装具部を用いて動作実験を行う予定であったが,装具部の不具合により,制御系およびソフトウェアの開発が遅れ,動作実験ができていない状況である.また,生理学的な訓練理論より,アキレス腱にかかる張力の求心性入力が脊髄中枢への重要な指標であることから,アキレス腱にかかる張力を簡便に計測できる方法を開発することに着手した.これらの計測\デバイスを訓練システムに組み込むことを目指す
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