研究課題/領域番号 |
18300187
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研究機関 | 吉備国際大学 |
研究代表者 |
河村 顕治 吉備国際大学, 保健科学部, 教授 (40278974)
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研究分担者 |
加納 良男 吉備国際大学, 保健科学部, 教授 (70116200)
山本 敏泰 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20412158)
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キーワード | 電気機器工学 / 生物・生体工学 / 医療・福祉 / 神経科学 / リハビリテーション / 電気刺激 / 閉運動連鎖 / 筋収縮 |
研究概要 |
健常成人男性7名(21.4±2.0歳)について呼吸代謝測定装置AE-280SRC(ミナト医科)を用いて分析を行い静止立位と比較した。酸素摂取量は静止時5.6±0.6ml/kg/min、前後揺動刺激を加えた状態が8.5±0.8ml/kg/min、前後揺動刺激と電気刺激を併用した状態が15.3±2.0ml/kg/minであり、相互に有意差(p<0.05)を認めた。筋力については週3回の頻度で前後揺動刺激を振れ幅を前後80mm、1秒間に3回転の速さで20分行わせそれに同期した電気刺激を同時に加えると1ケ月経過後から等速性膝伸展・屈曲筋力(60°/s)について有意に増加を認めた。 健常高齢者の揺動刺激時の特性分析では、前後方向単一揺動刺激時の反応として、後方刺激時に前傾傾向があると股関節型の反応様式がほとんど観られないこと、腰部の反応が遅れることなどが、少数の高齢者であるが再確認できた。また、電気刺激を併せて訓練した時の評価方法について、坐位での大腿四頭筋の6週間程度の刺激後の筋線維の変化を調べているが、評価指標としては筋音と筋電位をあわせた情報が有効である可能性が示唆された。電気刺激装置の開発では、刺激の繰り返しタイミングに合わせて、複数の筋をパターン的に刺激することを可能にするシステムの開発を進めてきた。8チャンネル刺激構成で上記インタフェース部の最も基本的な構築を終了した。ハードウェアでは機能的な試作を終了し、ソフトについてはWindows上の基本構成部分の構築を実現できた。
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