研究概要 |
本研究課題では,学習者理解を促す体育教師教育プログラムの開発を,4年間の研究期間で行う.本年度は,同プログラムの開発のための基礎的作業並びに関連するデータ収集及び情報収集を行った. 基礎的作業として,効果的な体育授業プログラムを群馬県教育委員会の協力を得て開発した.具体的には,小学校におけるボール運動領域に関するボール投げゲーム,バスケットボール型ゲーム及びバスケットボール並びにボールけりゲーム,サッカー型ゲーム及びサッカーの合計10単元76体育授業プログラムの開発を行った. 授業プログラムは,小学校におけるボール運動領域に関するボール投げゲーム,バスケットボール型ゲーム及びバスケットボール並びにボールけりゲーム,サッカー型ゲーム及びサッカーに関する6年間のカリキュラム,教師に対する授業実施のための資料,児童への配付資料,教材及び本時案から構成されている.なお,これらについては,メディアに収めた.特に,教材に関しては,実際の体育授業でその教材を実施している映像をデジタル情報としてデジタルビデオテープに記録し,記録されたデジタル情報を加工して,メディアに収めた. 本年度は,現職教員に授業プログラムの活用を依頼し,授業プログラムによって学習者理解を促すことができるかどうかを検討するためのデータを得た.なお,この体育授業プログラムの開発並びにデータ収集に,相当の時間量が必要とされたため,授業における学習行動を客観的に観察し分析する視点からのプログラム開発並びにこれに関連する研究課題は,次年度以降の研究課題とすることとした. また,WEB形式で活用するための情報収集及びシステムの構築に着手した.コンピューターを活用した学習に関わって,先進的な取り組みを行っている国内の研究機関から具体的な情報を獲得すること,WEB形式で活用するためのシステムの整備を進めた.
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