研究課題/領域番号 |
18300204
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木原 成一郎 広島大学, 大学院教育学研究科, 教授 (20214851)
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研究分担者 |
刈谷 三郎 高知大学, 教育学部, 教授 (00136368)
徳永 隆治 安田女子大学, 文学部, 教授 (60310843)
平井 章 島根大学, 教育学部, 教授 (30165146)
梅野 圭史 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (30263875)
日野 克博 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (40304662)
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キーワード | 体育教師教育プログラム / 実践的指導力 / 教員養成 / 教育実習 / 初任者研修 / 反省 / 模擬授業 / 実践的知識 |
研究概要 |
(1)小学校の教師を対象とした体育授業に関する専門的力量を因子分析的方法により取り出し、子どもから見て授業評価の高い教師とそうでない教師の指摘した力量を比較して優位さのあった力量を取り出して、体育授業を指導するために教師が持つべき「実践的指導力」と規定する。本年はそれらの成果を用いて教師の反省的視点に介入する事例的研究を遂行した。 (2)初任の教員に求められる「実践的指導力」を定義するために、イギリスの教員資格の能力基準のカテゴリーや、アメリカのNASPE(2002)の提案したカテゴリーを参照し、日本の教員養成に即して適切なカテゴリーを探求した。まずイングランドのローハンプトン大学で現地調査を行い小学校教員養成で求められる体育授業の「実践的指導力」を調査した。さらに中等学校の体育授業に関しては、イングランドのラフバラ大学よりMike Waring氏を招聘し、彼が開発したヴァーチャル学習環境、つまりインターネットを介してホームページより教育実習生が必要な情報を収集し、大学教員と教育実習生と教育実習指導教員が情報を交流するシステムを紹介していただくと同時に、イングランドの教員資格の能力基準のカテゴリーや我々の開発しつつある教育実習生に必要な「実践的指導力」に関して意見交換を行った。また、アメリカの大学で進められている体育教員養成カリキュラム改革について現地調査を行った。 (3)教員養成段階で体育授業の指導のために教師に求められる「実践的指導力」のうち、授業計画段階で求められる能力の変容と習得の状況を調査する方法を開発するために、全国の教員採用試験で出題されている試験問題を収集して分析した。筆記試験や実技試験に関しては、公刊されている試験問題集を収集し、問題の全国的動向を整理した。また模擬授業や面接の問題に関しては、実際に採用試験を受験した研究分担者の所属する教員養成コースの学生からアンケート等によって情報を収集し、その動向を整理した。 (4)教員養成段階で体育授業の指導のために教師に求められる「実践的指導力」のうち、授業実践段階で必要な能力の変容と習得の状況を調査する方法を開発するために、研究分担者が教員養成で模擬授業を指導する際に用いている観察シートを収集し、教員養成段階で授業を遂行するために学生に求められる能力の項目を整理した。
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