研究課題
1、メタボリック症候群予防機能を有する新規食品のスクリーニング「めかぶ」の摂取は米飯単独摂取に比較して食後の血糖値および血清インスリン濃度を有意に抑制した。5割麦飯では米飯に比較して食後45分の血糖値は有意に低値を示した。3割麦飯では米飯と比較し、有意差はみられなかったが血糖値の上昇抑制傾向がみられた。血清インスリン濃度は、3割麦飯、5割麦飯ともに食後60分では米飯に比較して有意に低値を示した。2、低グリセミック・インデックス食のメタボリック症候群予防効果とヒト末梢血バイオマーカーの同定血漿デスアシルグレリン濃度は、グルコース摂取後に最も低下し、大麦摂取後は変動が最も少なかった。麦の含有量が多くなるほど血糖値や血清インスリン濃度の上昇が抑制され、血漿デスアシルグレリン濃度の低下が少ない傾向が観察された。以上より、デスアシルグレリンは新規バイオマーカーである。3、メタボリック症候群発症促進に関与する栄養素の相互作用と遺云子の同定無機リンは活性酸素種を産生して動脈硬化を促進することが明らかになった。また、食後高血糖の上昇を反映する白血球遺伝子として、120分で29遺伝子、240分で138遺伝子、120分と240分の両方で変動したのは2遺伝子であった。また、240分で発現が増加した遺伝子はNatural killer cell mediated cytotoxicity pathwayに関与する遺伝子を多く含んでいた。
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