研究分担者 |
下村 孝 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10140188)
藏置 美仁 広島国際大学, 社会環境科学部, 教授 (70244291)
澤島 智明 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (40404115)
合掌 顕 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (40303490)
松原 小夜子 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (50199840)
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研究概要 |
京都市内の集合住宅を対象としたアンケート調査を行った。ポスティング配布を行い,アンケート回収数は271件(回収率15.3%)であった。夏期の理想の涼のとり方は,『W(窓を開放して通風のみ)』79(29.2%),次いで『W+F(窓開放と扇風機の同時使用)』が74(27.3%)であり,窓開放を含む涼のとり方を望む居住者が半数以上を占め,窓開放を望む居住者が多いことが明らかとなった。 佐賀市内では,夏期に11件の住宅を対象として,エアコン使用、防暑行為、涼しく過ごす為の生活の工夫などに関する詳細なヒアリングを行い、同時に住戸平面の採取、室内温湿度の実測を行った。また,冬期に5件の住宅の室内温湿度の実測を行った。分析を現在行っている。 視覚要因,聴覚要因の利用による,温熱的不快さの軽減効果に関する実験は,教示による注意方向のコントロール条件を従来のhue-heat実験に加え,注意の方向による温熱感覚や快適感の変化を検討した結果,教示による注意方向のコントロールにより,異なる環境要因(温熱環境と色彩)に注意を向けた被験者間では,同一の環境に対する評価が異なる傾向があることが示された。また,温熱要因と聴覚要因が色彩の注視に与える影響を,眼球運動測定装置を利用した実験で検証した結果,温度が高いほど,暖色への注視回数率及び時間率が低く,寒色への注視回数率及び時間率が高い傾向が見られた。 熱交換量の算定に必要である人体の体表面積・対流伝熱面積・放射伝熱面積・伝導伝熱面積を被験者を用いた実測により明らかにし、基礎データとして供すること、さらに、姿勢の違いによるその面積の違いを明らかにした。 さらに,暖冷房使用,窓開放,採暖器具使用などに基づいて居住者を分類して,熱負荷シミュレーションを行ったところ,夏期冬期とも,連続運転に対する比率が分類間の差異が大きいことが明らかになった。
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