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2008 年度 実績報告書

家族の生活経営から市民社会と協働する家族生活へ-地域生活力・生活公共の概念と実証

研究課題

研究課題/領域番号 18300248
研究機関日本女子大学

研究代表者

堀越 栄子  日本女子大学, 家政学部, 教授 (70060720)

研究分担者 住澤 博紀  日本女子大学, 家政学部, 教授 (50226601)
植田 敬子  日本女子大学, 家政学部, 教授 (50148368)
天野 晴子  日本女子大学, 家政学部, 准教授 (50299905)
高増 雅子  日本女子大学, 家政学部, 准教授 (20120769)
首藤 若菜  日本女子大学, 家政学部, 講師 (30323158)
キーワード地域生活力 / 生活公共 / 団体力 / 市民参加型研究
研究概要

最終年度の平成20年度は、ヒアリング調査とアンケート調査分析から得られた知見をまとめ、調査報告会で意見交換をするとともに、研究者と8地域のリーダー会で「家族員や家族生活の力量を地域生活力に転換する家族内外の要因」「地域生活力を支える資源」についての議論を行うという市民参加型研究を行った。一方、地域生活力や生活公共についての概念整理、地域力育成や生活公共の認知のための条件分析を試みた。調査報告会は、8地域64団体(岩手県奥州市10団体、山形県高畠町10団体、埼玉県草加市3団体、東京都新宿区6団体、神奈川県茅ヶ崎市11団体、愛知県高浜市7団体、滋賀県草津市9団体、鳥取県境港市8団体)及び各行政に対し、全国平均値と地域のデータを提示して行った。調査結果は団体や活動の実感とおおむね合致しているという評価を得るとともに、研究者にとっては分析視点を強化することができた。団体や地域は、全国の志の高い団体の存在により励まされ、さらに、自らの活動や地域の特徴について改めて見直す契機と、地域内の他団体と交流する機会を得た。研究者と8地域のリーダー会では、参加者を4グループに分けて(3つのグループは団体からの参加者と研究者、1つのグループは行政からの参加者と研究者で構成)議論をした。「家族員や家族生活の力量を地域生活力に転換する家族内外の要因」(私の生活と公の生活をつなぐ要因)では、特に、内的要因として「個々人の思い」「家族関係」、外的要因として「団体力」「住民力」「(自治体の)職員力」が指摘された。「団体力」とは、「思い」のある人を引っ張って地域の力にして団体を生み出していく力と、団体の発信によって(資源であるはずなのに)埋もれている人を惹きつけ発掘し支援する力といえる。どちらの場合も「活動の楽しさ」がキーワードである。「地域生活力を支える資源」は、団体が活動を継続できる要因とかなり重なることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 地域活動のリーダー経験者の特徴2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木奈穂美
    • 雑誌名

      日本女子大学大学院紀要家政学研究科人間生活学研究科 15

      ページ: 45-54

  • [雑誌論文] 「新しい生活問題」と「生活公共論」への試論-豊かな地域生活基盤創出のための新たな概念規定2009

    • 著者名/発表者名
      住沢博紀
    • 雑誌名

      日本女子大学大学院紀要家政学研究科人間生活学研究科 15

      ページ: 189-198

  • [雑誌論文] 「家族の生活経営から市民社会と協働する家族生活へ-地域性活力・生活公共の概念と実証」アンケート調査報告の概要2008

    • 著者名/発表者名
      堀越栄子
    • 雑誌名

      家政経済学論叢 44

      ページ: 51-68

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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