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2007 年度 実績報告書

科学コミュニケーターの資質を持った理科教員の育成と実験・観察支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18300262
研究機関東京学芸大学

研究代表者

長谷川 正  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40134770)

研究分担者 松川 正樹  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30127914)
鎌田 正裕  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20204604)
新田 英雄  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50198529)
犀川 政稔  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60014817)
真山 茂樹  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (40199914)
キーワード科学教育
研究概要

昨年度に引き続き,実験・観察の指導をする学校教師や博物館の学芸員が自然科学の手法や概念を取得し,児童生徒を理科好きに導けるように(1)「体感」して理解する動的実験・観察教材の開発と(2)実施のための支援システム作りのための基礎研究を実施した.(1)はラボワーク教材とフィールドワーク教材からなる.ラボワーク教材は,電磁気現象,燃料電池,イオン性液体,遺伝子等を取り上げ,先端科学の研究成果を学校での理科実験で実用化することと、児童生徒の科学への興味関心を高める「化学マジック」教材等の開発を試み,附属学校や一般校で実践するとともに本学で開催した「青少年のための科学の祭典東京大会in小金井」でも実践した.教材を開発していく中で,教科書にある学習内容との関連付けが教育上重要との知見を得て,今年度は,特に,この関連付けを重視した教材の開発を試みた.フィールドワーク教材は,児童生徒が地域の動植物種を調べ,食物網をモデル化し生息許容個体数を見積もるために,八王子市東部の多摩丘陵を例に基礎研究を実施した.また,将来の生態系を予測する教材を開発するために,過去の生態系を復元し,生態系の時間変化の特徴を捉えることも試みた.今年度も,実験・観察教材の開発段階から授業実践まで本学初等・中等教員養成課程理科専攻の学生と教育学研究科の院生を参加させ,科学コミュニケーターの資質を持つ理科教員養成の在り方の基礎研究を継続して実施した.昨年度の研究で,科学の基礎知識を十分に理解することは勿論であるが,知識を伝達するための話術,コミュニケーションを保つための人間関係の育成など,大学での教育で必要な事柄が明らかになったので,これを育成するための方策を検討した.教育ボランティアによる実験・観察授業の支援システムの在り方に関しては,北米における学校支援システムを基に日本版にシステムを改良し,地質野外授業で実践した.日本版システム運用の一般化に関する課題が明らかになった.1年目の研究では,理科教育に関する研究論文を2編出版した.また,本学初等教員養成課程の理科を専攻しない学部生が将来小学校教員として理科実験と観察の授業指導ができるための教科書を作成し,現在,印刷中である.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「地層のできかた」を観察する堆積実験の検討2008

    • 著者名/発表者名
      萩原伸子・西田尚久・小河佑太力・松川正樹
    • 雑誌名

      地学教育 61

      ページ: 9-23

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 中学生の河川環境に対する意識を高めるための授業プログラム研究-SimRiverを組み込んだ環境教育の実践-2007

    • 著者名/発表者名
      中村美穂・真山茂樹・加藤和弘
    • 雑誌名

      東京学芸大学環境教育実践施設研究紀要「環境教育学研究」 17

      ページ: 61-78

  • [雑誌論文] 地質野外実習の実施率向上のための試み-支援システムを用いた八王子市中山中学校の例-2007

    • 著者名/発表者名
      小荒井一人・松川萬里子・松川正樹
    • 雑誌名

      地学教育 60

      ページ: 125-135

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教員養成系大学の特長を生かしたサイエンス・コミュニケータの育成.2007

    • 著者名/発表者名
      真山茂樹・高橋修・湯浅智子
    • 雑誌名

      科学教育 31

      ページ: 380-390

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 地球上からの金星の見え方と金星・太陽・地球の位置関係を同時に表現できるペーパークラフト教材2007

    • 著者名/発表者名
      鎌田正裕、鷹西智子
    • 雑誌名

      地学教育 60

      ページ: 161-169

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Optical experiments using mini-torches with red, green and blue LEDs2007

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Kamata and Ai Matsunaga
    • 雑誌名

      PHYSICS EDUCATION 42

      ページ: 572-578

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 残像を利用した交流波形表示器具の開発2007

    • 著者名/発表者名
      鎌田正裕、謝東平
    • 雑誌名

      物理教育 55

      ページ: 306-309

    • 査読あり
  • [学会発表] 教員養成系大学の特色を活かした科学コミュニケータの育成2008

    • 著者名/発表者名
      真山茂樹・高橋修・湯浅智子
    • 学会等名
      日本生物教育学会第回全国大会
    • 発表場所
      名城大学薬学部
    • 年月日
      2008-01-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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