研究概要 |
昨年度に引き続き,数と計算分野において,計算式を自動生成し,タブレットPCを用いた手書き入力により計算過程を記録し,最終的な結果を数値として認識し正誤判定するテストシステムを改良した.また,今年度はとくに,図形分野におけるタブレットPCによるシミュレーション形式の入力方法を検討し,作成した.本手法では,,RIA (Rich Internet Application)のフレームワークであるMicrosoft Silverlight2を用い,一般のPCの画面上と同様にWeb上でページ遷移なく図形の回転,移動,縮小拡大などが行えるので,例えば,点対称,線対称の問題において,解答者は図形の周囲をペンで囲んで選択し,回転させて,元の図形と一致するかを調べることで解答を得るなどのシミュレーション的な解答を行うことが可能である.さらに,手描き図形に対し,同じ長さの辺や,同じ角などの数学的記号をペンで記述することで,図形を整形するインターフェースも作成し,描画による図形の入力も可能とした. テストシステムとして,アイテムバンク,アイテム選択などの機能を持つWebアプリケーションを作成し,基本的な動作実験を行った.アイテムバンクの作成においては,問題のテンプレートを用意し,数値的な変更を行うことで大量の問題を作成した.また,(3)に記述したようなシミュレーション型の問題についての評価方法について検討を行った.
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