研究課題/領域番号 |
18300281
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
仁科 喜久子 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (40198479)
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研究分担者 |
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (60214079)
望月 祐洋 東京工業大学, 学術国際情報センター, 准教授 (60338209)
小島 聡 東京工業大学, 留学生センター, 准教授 (00202060)
西條 美紀 東京工業大学, 留学生セタンー, 教授 (90334549)
村岡 貴子 大阪大学, 留学生センター, 教授 (30243744)
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キーワード | 日本語四技能 / 読解学習支援「あすなろ」 / 作文支援システム「なつめ」 / 例文表示 / 共起表現表示 / 副詞モダリティ共起 / レベル別表示 / 誤用データベース |
研究概要 |
国内外の理工系学生がe-Learningとして学べる日本語四技能(読む・聞く・書く・話す)の統合学習支援システムを構築することが本研究の目的である。本年度は次のことを実施し、成果を発表した。 1)理工系専門分野の文献を読むために既に開発されている読解支援システム「あすなろ」に加え、作文支援システム「なつめ」を新たに平成19年12月に公開した。 2)「なつめ」例文表示 学習者にとって使いやすい例文表示システムの構築を継続して行い、文のデータベースから日本語能力に適した例文をフィルタリングにより表示できるシステムを完成した。 3)なつめ」共起表現提示=名詞と共起する高頻度の用言を格助詞とともにWeb上に表示した。 4)「なつめ」分野別例文・共起表現提示のための調査=副詞とモダリティの遠隔共起について分析を行い、さまざまなコーパスにおける頻度調査を行った結果、コーパスごとの特色が明らかになり、その成果をSpringerのLecture Noteに掲載された。 5)「なっめ」例文レベル別表示=作文支援システム「なつめ」に学習者にとって使いやすい例文表示システムの構築を継続して行い、データ・ベースから日本語能力に適した例文をフィルタリングにより表示できるシステムを完成した。 6)作文支援システム強化のための学習者誤用データ・べース構築=学習上の重要項目を知るためには、誤用分析が必要である。誤用から見えてくる学習上の問題点から誤用例文を収集し、学習者に見られる誤用乃至不自然な表現の原因を意味的・構文的・運用論的な視点で分類し、データベースを構築した。
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