研究課題
基盤研究(B)
本研究は、e-ラーニング環境の基本であるWeb-based自習型システムで学習する個別学習環境に協調学習支援を導入し、これまでに提案された学習支援システムの研究で十分に研究されてこなかった、理解モデルと対話モデルを有効に活用する方法を調査研究する。特に、学習者の個別学習における理解モデルを統計データに基づいて構築すること、協調学習支援で行われた有用な対話事例をデータベースとして利用する対話モデルの構築方法を確立し、さらに、テストシステムを実現して有用性を評価することを目的とした。本研究では以下のことが達成できた。1.スターンバーグワーグナー思考スタイル質問紙による学習者の思考スタイルの判定2.ウエインステイン・メイヤーによる学習方略の分類と思考スタイルの関連性の調査3.学習方略のモデル4.プログラミング初学者のための学習方略質問紙の提案5.プログラミング演習における学習スタイルの統計分析6.プログラミング演習における学習行動履歴の分析7.学習支援のタイミング非同期的な学習となるインターネット環境での学習は孤独になりがちで、学習の速度と理解の程度を他者と比較ができないために学習進度がまちまちとなり、学習意欲の低下が生じやすい。本研究により、このような欠点の改善策として、双方向学習を前提とした支援機能を確立し、システムの基本機能を明らかにすることができた。本研究成果はe-ラーニングの実用化に役立つ点で、教育工学への貢献と有用性の高いシステム構築を目指す研究者・システム開発者への貢献が期待できる。
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Proceedings of the 7th IEEE International Conference on Advanced Learning Technologies
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International Journal of Innovative Computing, Information and Control Vol. 3, No. 4
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Proceeding of the 14th International Conference on Computers in Education (ICCE2006)
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