研究課題
本研究の目的は、現職教員と教員養成系学生のための、ビデオ記録と相互評価を核としたWeb上で利用可能なデジタルティーチングポートフォリオシステムを開発し、約1000名を対象とした実際の運用と評価に基づいて、システムの機能要件、利用方法、その効果を明確にすることであった。初年度である今年度は、デジタルティーチングポートフォリオシステムの基盤整備を中心に研究を進めた。(1)基本設計教員志望学生、現職教員の両者が利用できる一般に普及可能なティーチングポートフォリオシステムとする、等の構想に基づき、開発すべきシステムの基本設計を行った。(2)機器構成の設計と設置村瀬がこれまでに実施してきたビデオによる授業記録の経験と東原のe-Learningコンテンツ作成に関する経験に基づいて、遠隔操作と自動追尾可能なビデオカメラおよびSDカード録画方式のビデオカメラを活用して授業の様子をビデオサーバに蓄積するシステムの機器構成を設計し、設置した。(SDカード録画方式のビデオカメラは、教育実習や校内授業研究などで、参観者が撮影し、授業後直ちに、SDカードからビデオサーバにファイルを転送する。等)(3)ティーチングポートフォリオシステムの機能設計国内外の既存ティーチングポートフォリオシステムの機能の調査等を行い、「ティーチングポートフォリオシステム設計仕様書」を作成した。(4)プログラムの開発設計仕様書に基づき、Webベースのプログラムを作成した。システムの一部は高度な知識等必要であるため、民間企業に作成を委託した。【ティーチングポートフォリオシステムの主な機能】1 作成テンプレートの種類目標テンプレート、実践記録テンプレート、評価テンプレート、報告テンプレート2 指導者機能気軽一時保管庫、指導者のマイポートフォリオ、他の指導者のポートフォリオ、指導者管理機能、掲示板、メール、マニュアル、マイページの設定、スケジュール管理3 作成者(教師・実習生)機能目標、課題、気軽一時保管庫、自分のポートフォリオ、他者のポートフォリオ、掲示板、メール、マニュアル、マイページの設定、スケジュール管理
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