研究課題
(1)教育臨床科目、長野市教員10年経験者研修これまでに開発したティーチングポートフォリオシステムを用いて、1年次生、3年次生を対象とする教育臨床科目における振り返りを実施した。これまでに蓄積されたデータを分析したところ、INTASCの観点のうち、1年次生は「多様な子どもたち」「コミュニケーション」の自己評価が高く、「指導計画」「評価」が低いことが明らかにされた。また、追跡調査により、教育実習を終えた3年次生の自己評価を1年次での評価と比較したところ、「教科内容」「多様な子どもたち」「教授方略」については、それほど向上が見られなかったが、「学習環境」「指導計画」の観点では、著しい向上が見られた。(2)H市公立学校組織としてのポートフォリオ学校組織、教育委員会としてのポートフォリオのあり方を探るために、学校Webサイトにポートフォリオの役割を付加し、学校長、教育委員会が、教師の成長、組織の成長の記録を蓄積・発信することを試みた。これにより、学校長がそれまで気づけなかった校内の様子について知ることができ、また、教員が自分の努力を校長に知ってもらい、それを発信することの意義が指摘された。教育委員会による学校参観記録の蓄積と発信により、学校を認め、励ます効果をもたらす可能性が示されつつある。(3)ティーチングポートフォリオシステムの改良より汎用性をもったティーチングポートフォリオシステムにするため、システムの見直しを行い、ASP.NET環境でシステムの再構築を開始した。
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Proceedings of ED-MEDIA 2007:19th World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications
ページ: 2239-2243