研究分担者 |
古田 善伯 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30015854)
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
石渡 哲哉 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50334917)
今井 亜湖 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50367083)
村瀬 康一郎 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (80150027)
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研究概要 |
現職教師が働きながら学ぶ大学院の教育課題を検討し,開発すべき教育システム像を明確化するとともに,教育内容,教育方法,運用,基盤システムの観点を整理した。このための調査フィールドとして,すでにテレビ会議システムを中心に遠隔授業を実施しているカリキュラム開発専修の教育内容・方法,及び方法について実践を分析調査して検討した。 また,平成19年度開講に向けて準備を進めている,働きながら学ぶ現職教師のためのインターネット大学院の取組を通して,カリキュラム運用のキューブモデルを検討した。キューブモデルでは,働きながら学ぶ社会人の大学院生の学習満足度,専門能力形成等を高いレベルで達成するために,通学できないからというネガティブな要因を克服するための手法から,仕事に従事していることを積極的に活かしたポジティブな教育手法への転換の観点が重要となると考えるもので,教育内容,教育方法,運用の3観点からモデルの構築を試みてきた。 とくに,働きながら学ぶ現職教師に対する指導の枠組みを「のびちぢみする講義室」という概念を提示して,(1)学習内容,(2)掲示板でのコミュニケーション,(3)講義全般のインタラクション等を総括した概念化を試み,その効果を意思的に授業設計に取り入れることで,より効果的な遠隔講義を設計可能となることを指摘した。さらに,テレビ会議システムを用いた遠隔授業から自宅や職場での学習を可能とするインターネット型への拡充について検討し,基盤システムに求められる機能についてテレビ会議システムをインターネット型においても活用可能とするための手法を明らかにするとともに,このための運用体制のあり方について検討し,同期システムにおいての学習を重視する体制を構築した。
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