研究分担者 |
石渡 哲哉 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50334917)
今井 亜湖 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50367083)
村瀬 康一郎 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (80150027)
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10219321)
松原 正也 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 准教授 (80281046)
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研究概要 |
遠隔大学院におけるカリキュラム運用のキューブモデルとして開発してきた第二次モデルを実際のカリキュラムに適用し,働きながら学ぶ現職教員等の指導を対象として実践と検証を継続しつつモデルの改善を進めた。 とくに,修士論文への取組は,働く場を常に対象として所有し,これをフィールドとして実践研究を推進することが特徴となる。この実践研究の中核に位置づくのは修士論文指導であり,その指導方略に合わせたメディア統合型LMSの活用を実践し実証的にモデル開発を進めた。専門科目等は同時・双方向のテレビ会議システムを利用してきたが,修士論文に係るゼミにおいても同様の手法を基本とすること,レポート提出や指導はLMSの掲示板などを使用するが複数の院生に対する指導方略について検討が必要となることを示してきた。 さらに,この過程で実践研究のフィールドを働く場にもつことを意味づけた「実践研究者としての教師」を育成する人材像として,この姿を修了後も持続させることを意図した先輩モデルを導入したカリキュラムについて検討した。社会人が働きながら大学院で学ぶという特性を積極的に活かすには働く場を実践研究フィールドとしその環境に大きく手を加えることなく遠隔大学院を寄り添わせることのできるカリキュラムの理念を提示した。さらに,メディア統合型LMSの全学的な普及状況を分析し,指導する大学教員にとっては遠隔大学院に特別な教育環境に留まるものでないことを示した。
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