研究課題/領域番号 |
18300288
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
北垣 郁雄 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (20016679)
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研究分担者 |
大膳 司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60188464)
永岡 慶三 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90127382)
匹田 篤 広島大学, 地域連携センター, 助教授 (50335642)
村澤 昌崇 広島大学, 高等教育研究開発センター, 講師 (00284224)
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キーワード | 複眼評価 / 教育評価 / 電子アンケート / 教育工学 |
研究概要 |
複眼評価という観点から、どのような評価対象に適用し、またどのような処理技法が必要であるかを調査した。 その結果、判定に資する意思決定よりも、意思決定を支援するための評価行為のための手段としてよく用いられることが明らかになった。 その支援では、人間の図的認知能力を活用するのが一つの有力な方法と思われ、関連のシステム開発において、本調査結果を応用することとした。具体的には、高等教育に関連したコンテンツをコンピュータ検索するシステムにおいては、当該キーワードを用いて行うことが多いが、コンテンツの特徴を図的に表示し、コンテンツの選択における一助とする方法をとった。さらに、複眼評価を導入するため、図的表現において図の構成要素に幅をもたせることとした。そのシステム開発では、コンテンツの特徴を三角錐を用いているが、それを構成する線の幅や点の半径に、人間による判断の相違に基づいた2種類の特徴データを取り込むようにし、一種の複眼評価を実現した。 また、評価対象が被験者の意見として抽出される場合、その意見に幅が生じる場合が多い。したがって、処理技法として、複眼的な意見入力を用いたほうが現実的なことがあるし、その処理技法も重要な課題である。そこで、アンケートシステムの制作という課題に対し、複眼的な入力が可能な設計をとることとした。この開発結果は次回の機会に報告する予定である。
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