研究課題/領域番号 |
18300291
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
永野 和男 聖心女子大学, 文学部, 教授 (60107224)
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研究分担者 |
清水 康敬 独立行政法人メディア教育開発センター, 理事長・教授 (10016561)
山西 潤一 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (20158249)
堀田 龍也 独立行政法人メディア教育開発センター, 助教授 (50247508)
野中 陽一 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (10243362)
中山 実 東京工業大学, 学内期利用施設等, 助教授 (40221460)
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キーワード | 教育工学 / 情報教育 / 学力向上 / ICT(情報通信技術) / 情報活用能力 / メディア活用 / 評価 / 教員研修 |
研究概要 |
本研究は、「学力向上にICTがどのような影響を与えるのか」を、教育現場の協力を得ながら、総合的・実証的にすすめる。分担者は総勢17名であり、わが国での教育工学や情報教育に関して中心的な活動をしてきたメンバーである。それぞれの分担者は、研究代表者の下にいくつかのサブテーマのグループに所属し、教育現場の研究協力者を組織して、実践をサポートしながら、研究を進めるという方式をとった。設定されたサブテーマは、以下の通りである。 A:学力向上へのICT活用の方策研究 B:学力向上とICT活用との関連分析 C:教育現場でのICT活用の効果の実証 D:教員研修の内容・方法の開発 1)「ICT活用の方策研究」や「ICT活用との関連分析」では、情報教育のねらいや目標構造を分析するとともに、それを一覧にまとめ、他の教科の学習活動との関連付ける作業を行った。また、情報活用能力の目標の構造、情報モラルなど新しい学力についても整理した。 2)「教育現場でのICT活用の効果の実証」のための調査は、傾向を確認するための大規模なものとして、教育委員会や教育研究所などで実施している大規模な調査データを入手し、それとICTの活用のタイプとの分析を行った。また、小規模で長期の学習活動を追いかけるグループは、分担者が協力者、協力校をつのり、日常の学習活動を映像に記録してモニターするとともに、ICTの活用と教師の手立て、そして学習者への影響など、学習の追跡から、実証的なデータ抽出を行っている。 3)情報活用能力など新しい学力の達成度を評価するため、映像や写真を利用したComputer Testingの開発を行い、試行した。これをもとに、平成19年度は、データ活用が可能な場面での問題解決の能力評価の方法の開発を目指す。 4)教育委員会で行われているICT活用研修で、うまくいっている例、うまくいかなかった例などを調査し、ICTを学力向上に活かすためのワークショップ型の研修方法を開発した。 それぞれの成果は、論文や研究報告集にまとめつつある(研究業績参照)。
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