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2007 年度 実績報告書

ソーシャル・プレゼンスの主要因である教師の表情と学級風土の関連分析

研究課題

研究課題/領域番号 18300294
研究機関早稲田大学

研究代表者

斎藤 美穂  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (90288043)

研究分担者 野嶋 栄一郎  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20000086)
松居 辰則  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20247232)
石川 真  上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 助教授 (60318813)
キーワードソーシャル・プレゼンス / 表情 / 学級風土 / eスクール / 教師
研究概要

本研究では、小学校の一斉授業という現実場面において、教師と生徒のノンバーバルなコミュニケーションの手段であり、また教師のソーシャル・プレゼンスの一つでもある表情を分析することにより、表情が学級雰囲気に与える影響を検討する。
本年度の研究では、教師の行動・態度と学習者の授業態度との関連性、とくに「顔上げ」行動に着日し、教師と学習者の距離の近い小学校において、教師と児童の「顔上げ」行動の関連性を検討した。授業中において児童が教師側にどの程度顔を向けているか、授業を撮影した動画の解析を行った結果、教師によって比較的指導法に差がある解答解説時において、教師と児童の顔上げに同期がみられた。これは教師の顔上げ、すなわち児童に目を向けるという行動が、児童の学習態度に影響を与えることが示唆されたといえる。言い換えれば、学校現場において教師の視線行動が、ソーシャル・プレゼンスとして児童の学習態度に影響があったと考えられる。
さらに、昨年度の研究で笑顔がクラス雰囲気に影響を与えることが示唆されたため、笑顔について詳細な検討を行った。その結果、真顔と笑顔が人物に与える印象は、明確に区別されていることが示された。さらに、目尻や口角など、顔の特定部位の変化が大きいほどポジティブな(悪意の無い)感情から表出された笑顔であると認知されるが、変化が小さいと、たとえ笑顔と判断される顔であっても、ポジティブでない感情から表出された顔と認知されることがわかった。
これらの結果を次年度の実験・調査に反映させ検討を進めていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 笑いの物理的変化量・意味による笑顔の分類2007

    • 著者名/発表者名
      萱場 奈津美・益子 行弘・齋藤 美穂
    • 雑誌名

      日本社会心理学会第48回大会発表論文集

      ページ: 276-277

  • [雑誌論文] 授業中における教師と児童の顔上げ行動の関連性2007

    • 著者名/発表者名
      益子 行弘・萱場 奈津美・齋藤 美穂
    • 雑誌名

      日本社会心理学会第48回大会発表論文集

      ページ: 836-837

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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