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2006 年度 実績報告書

都市内緑地のクールアイランド効果とその規模別影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 18300316
研究機関首都大学東京

研究代表者

三上 岳彦  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (10114662)

研究分担者 成田 健一  日本工業大学, 工学部, 教授 (20189210)
キーワードクールアイランド / ヒートアイランド / 緑地
研究概要

東京都内における規模の異なる11箇所の公園緑地を対象に、緑地内部と隣接市街地に多数の自動記録式温度ロガーを設置し、長期間の連続観測データに基づいて、緑地の規模によるクールアイランド効果(緑地内と周辺市街地の温度差)を明らかにするとともに、緑地内冷気の周辺市街地への流出距離に関して客観的・定量的に評価することを目的として研究を実施した。対象とした公園緑地は、六義園、小石川植物園、小石川後楽園、皇居、芝公園、甘泉園公園、戸山公園、新宿御苑、明治神宮・代々木公園、有栖川宮記念公園、目黒自然教育園で、10分間隔で気温の自動観測を行った。
緑地のクールアイランド強度は、緑地内の平均気温と隣接する市街地に設置した気温観測値の差と定義づけた。緑地内の土地被覆は様々であるが、樹林、芝・草地、水面、裸地などの構成比率を求めて、クールアイランド強度との関係を重回帰分析等を用いて検討した。その結果、樹林面積や樹林率とクールアイランド強度との間に有意な相関のあることが明らかになった。また、緑地面積が20ヘクタール程度までは、両者の関係は直線的であるが、それ以上になると面積の違いによるクールアイランド強度の変化は小さいことが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 都市内緑地におけるクールアイランド強度の季節変化と気象条件への依存性2006

    • 著者名/発表者名
      菅原広史, 成田健一, 三上岳彦, 本條 毅, 石井康一郎
    • 雑誌名

      天気(日本気象学会) 53巻・5号

      ページ: 393-404

  • [雑誌論文] 都市ヒートアイランド研究の最新動向-東京の事例を中心に2006

    • 著者名/発表者名
      三上岳彦
    • 雑誌名

      E-Journal GEO (日本地理学会) 1巻・2号

      ページ: 79-88

  • [雑誌論文] 風と緑の効果を活用した街づくり2006

    • 著者名/発表者名
      三上岳彦
    • 雑誌名

      環境研究 141号

      ページ: 29-34

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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