研究概要 |
H20年度は、以下の項目を実施した。 1) モデル海域におけるDMS・炭酸物質の高頻度観測 昨年度よりは規模は縮小するものの、親潮海域おいて、北海道区水産研究所北光丸ならび北海道大学おしょろ丸を用いて海洋観測を実施した。観測項目としては、それぞれの航海において、混合層内で鉛直12層から、DMS、DMSP、炭酸物質、2μm-10μmサイズ分画クロロフィル、HPLCデータ、開閉式プランクトンネットによる植物プランクトン採取、ならびに基本海洋気象環境パラメータ(S, T. DO. 栄養塩類、風速等の気象データ)であった。このうち、DMS測定に関しては本グループが開発したSPME-GCMS法を用いて、船上にて固相抽出・保存し、研究室にてGC-MS測定を行った。 (2) DMS濃度・アルカリ度定式化 昨年度に引き続き、H18年度の早い段階からDMS濃度・アルカ度定式化に着手した。特に、特にDMSフラックスに重要なDMS濃度の鉛直構造のアルゴリス化について重点的に実施し、このアルゴリズム化を用いて、西部北太平洋のDMSフラックスの時空間変動について評価を行った。
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