研究課題/領域番号 |
18310023
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研究機関 | 八代工業高等専門学校 |
研究代表者 |
入江 博樹 八代工業高等専門学校, 機械電気工学科, 准教授 (70249887)
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研究分担者 |
上久保 祐志 八代工業高等専門学校, 土木建築工学科, 准教授 (90332105)
斉藤 郁雄 八代工業高等専門学校, 土木建築工学科, 教授 (20141963)
栗原 正日呼 八代工業高等専門学校, 生物工学科, 准教授 (90290840)
磯谷 政志 八代工業高等専門学校, 情報電子工学科, 准教授 (70270387)
藤野 和徳 八代工業高等専門学校, 土木建築工学科, 教授 (30117238)
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キーワード | 八代海 / 潮流 / GPS / GNSS / 漂流ブイ / 組込みシステム / 省電力 / 定水深 |
研究概要 |
不知火海(八代海)は閉鎖性の強い内海で、干潟や浅瀬も多くある。これまでにも、潮流を計測するブイシステムは幾つか提案されてきたが、このような海域で利用可能なリアルタイムに長期間にわたり観測できる小型ブイシステムが必要とされていた。このため本研究では、不知火海の潮流を計測する目的で、小型の漂流ブイにGPS受信機と無線通信装置を搭載して、リアルタイムで漂流ブイの位置を観測するシステムを開発した。漂流ブイには,GPS受信機と携帯電話モデム及びマイコンを搭載することで、位置・速度の他,各種センサにより気温・水温の情報を得て、取得した各種の観測データはインターネットで公開できるシステムを提案した。提案するシステムの動作を検証するために、実際に複数の小型漂流ブイを不知火海に浮かべる実験を複数回実施し、その実用性について検証できた。潮位データからシミュレーションにより求めた潮流の推定値とブイの漂流データと比較した。また、八代海に船を出して漂流ブイの回収作業時に人が汲み取った海水を、化学的に水質計測する手法についても検討し、その簡易的に計測する手法と汲み取る際にGPSで得られた位置・時刻を付加する水質データの蓄積法についても検討した。環境に関する教育への活用については、今後の課題となったが、八代高専ならびに地域の小中学校と交流活動が進行中である。潮流のモデルを考える上では、表層流のほかに海中の一定水深での流れも重要である。本研究で提案する電子機器を一定水深でとどめる為の技術を提案し、その技術について特許の申請をした。
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