研究課題/領域番号 |
18310025
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
福田 秀子 (曽根 秀子) 独立行政法人国立環境研究所, 環境リスク研究センター, 主任研究員 (60280715)
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研究分担者 |
南斉 ひろ子 (座波 ひろ子) 独立行政法人国立環境研究所, 環境リスク研究センター, NIESアシスタントフェロー (10391111)
今西 哲 独立行政法人国立環境研究所, 環境リスク研究センター, NIESポスドクフェロー (50462479)
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キーワード | マウス胚性幹細胞 / レチノイン酸 / 遺伝子発現ネットワーク / 化学物質 / マルチプロファイリング |
研究概要 |
本研究計画では、マウス胚性幹細胞の分化能を一つの生物学的指標として、化学物質の曝露に伴う形態変化を測定し、同時に遺伝子発現を計測し、他の生物機能情報などの多元的な情報から、分子間相互作用ネットワークや受容体クロストークの推定を行う。これらの解析により、未知物質や複合物質群の曝露による生物応答(生体影響)を予測するシステムを構築することを最終目的としている。平成19年度は、マウスES細胞の神経系及び血管系への分化・増殖のイメージングと遺伝子発現プロファイリングについて、レチノイン酸及び有機塩素系農薬をマウスESに暴露し、GFPコンストラクト導入マウスES細胞の分化増殖マーカーの発現を免疫組織学的に測定して神経系への分化と血管内皮への分化の自律増殖を計測した。同時に、分化過程での遺伝子発現ポイントの検討と遺伝子発現ネットワークプロファイリングのため、マウスES細胞の分化に影響を及ぼすことが知られている条件の下、経時的な培養細胞のサンプリングとRNAの抽出を行い、マイクロアレイを用いた遺伝子発現解析を行った。また、遺伝子プロファイリングからの遺伝子ネットワーク抽出のためのアルゴリズム開発研究については、時系列的な変化も見ていく必要があることから、時系列のデータの変化を特徴付けることが出来るネットワーク抽出のためのアルゴリズムが必要になると考えられたため、マウスESから、EBへの分化の時系列変化による遺伝子間のネットワークを構築した。そして、この遺伝子間ネットワークに細胞計測パラメーターを付加したデータによって、マルチプロファイリングを作成し、化学物質による影響の特徴づけを行った。
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