本研究の目的は、ごみ管理という公共サービスにおける事業経営の多様な展開と有効な評価手法の開発を関連づけながら総合的に検討することである。そのために、先行するドイツの経験に学び、日独の密接な研究協力をふまえ、わが国の視点からの国際比較の視点を提起する。まずは、われわれの従前からの研究成果を継承するために、わが国都市ごみ管理におけるベンチマーキング手法の導入についてその可能性と課題を整理していく。それと並行するかたちで、事業経営に関する他のサブテーマ(1)都市ごみ管理の財務構造と自治体経営、(2)組織形態と廃棄物市場についても考察を深め、日独比較をふまえ事業経営と評価手法を関連づける研究の道筋をつけている。
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