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2008 年度 実績報告書

少子高齢化時代における持続的資源利用型狩猟システムの開発に関する新領域研究

研究課題

研究課題/領域番号 18310032
研究機関東北芸術工科大学

研究代表者

田口 洋美  東北芸術工科大学, 芸術学部, 教授 (70405950)

キーワード持続的資源利用 / 狩猟システム / 環境史
研究概要

平成20年度の研究活動では平成19年度の繰越金によるドイツ連邦ロエン地方の視察調査を実施、当該地域における持続的資源利用型狩猟システムの実例「食べて保全」の現場を調査し、その現実を押さえることが出来た。また「ガバメントハンター論」の研究会及びコアメンバーによる議論も実施できた。さらに11月に2回目のドイツ連邦バイエル地方の視察調査を実施し、州毎の取り組み方の差異を抽出した。これらの調査研究の成果として地域住民の合意を促し、大型野生動物を適正に保護管理するための様々な運用上の問題点を導き出すことが出来た。ひとつには法制度の施行における社会文化的配慮、ひとつには狩猟システムの重要性もさることながら消費システムのモデル化を急ぐ必要性があること、さらに大型獣に対する駆除活動と並行して新たな威嚇追い払い、特にクマ類に関しては放獣システムの確立が急がれるなど、現在我が国で実施されている鳥獣に対する保護管理上の問題点が本研究においてより鮮明になった。
本研究の実施期間中、研究陣のサブリーダー的存在であった研究者の緊急入院と逝去という予期しない事態が生じた。しかし、連携研究者の惜しみない助力によって当初目的としてきた中部・東北地方を中心とした東日本豪雪山岳地域のツキノワグマ生息地域における狩猟システムに関する先端的モデルの提示という課題に対して、現状における一定の回答(「本科研研究成果報告書」記載)が得られたと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ドイツ・バイエルン州における狩猟と森林管理-オーバーアマガウ営林署管内の事例から2009

    • 著者名/発表者名
      高橋満彦, M. Schaller, M. Keller, 佐々木史郎
    • 雑誌名

      北方森林 61(6)

      ページ: 125-128

  • [雑誌論文] Overview of the Structure and the Challenges of Japanese Wildlife Law and Policy2009

    • 著者名/発表者名
      Mitsuhiko A. Takahashi
    • 雑誌名

      Biological Conservation 受理済(20090514)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アイヌの人々と森2008

    • 著者名/発表者名
      田口洋美
    • 雑誌名

      北方林業 60(5)

      ページ: 114-118

  • [学会発表] 日常の風景をあるく-罠猟から見る狩猟の地位-(招聘特別講演)2008

    • 著者名/発表者名
      田口洋美
    • 学会等名
      日本大学地理学会秋期学術大会
    • 発表場所
      日本大学文理学部
    • 年月日
      2008-11-22
  • [図書] 『人と動物の日本史』(分担)「マタギとツキノワグマの現在 : 「ブナ林と狩人の会 : マタギサミツト」の試み」2009

    • 著者名/発表者名
      管豊(編)田口洋美(分担執筆)
    • 総ページ数
      170-196
    • 出版者
      吉川弘文館

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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