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2008 年度 実績報告書

植物環境情報を知らせる知的インターフェースの開発とその癒し効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18310062
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

大藪 多可志  金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (20141369)

研究分担者 木村 春彦  金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (60141371)
キーワード植物生体電位 / 顔表現 / 音声認識 / 環境情報 / ストレス / 癒し効果 / ペットプラント / グリーンアメニティ
研究概要

前年度までに植物が設置されている環境要因(X_1,X_2,X_3・・・・)と植物生体電位(V)との関係を調べ,v=f(X_1,X_2,X_3・・・・)と示すことを明らかにした。vとfの関係は,まだ不確定な要素が残っているものの生体による関数としては満足のいくものであった。今年度は,上記関数を用いて,環境情報(要因)に対する植物状態をディスプレイ上に顔表現として示すことを検討した。また,植物に接触することによる生体電位変化(触覚情報)も調べ顔表現を行なった。人間からの問いかけ,例えば「温度はどうですか」などについて,語彙連続音声認識エンジンを用いてキーワードを抽出し,それに関連する情報を植物の言葉として発生する。植物からの回答には,テキスト情報を音声波形に変換するライブラリー(ソフトウェア)を利用している。植物の言葉は,先の関数vから求める。システムとしては,温度と湿度センサを具備しており,vの値はかなり環境情報(温度,湿度,照度,水分量,二酸化炭素濃度,触覚情報)を絞ることが出来るため精度が向上している。植物生体電位を利用して,人間からの問いかけに対して環境情報から回答でき,さらに,顔表現としてディスプレイ上に表示させることが出来た。この一連の処理は初めてのことである。幾分,癒し効果やストレス軽減効果が認められた。この点にっいての検証は,今後継続して研究していく予定である。今年3月で本研究は最終年度を向かえ,今後の植物利用促進につなげるため,成果の一部を出版した。大薮,勝部編著:“植物生体電位とコミュニケーション",海文堂出版(株)(ISBN978-4-303-71032-3)

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Purification characteristics of pothos for airborne chemicals in growing conditions and its evaluation2008

    • 著者名/発表者名
      Ayako Sawada, Takashi Oyabu
    • 雑誌名

      Atmospheric Environment Vol. 42, No. 3

      ページ: 594-602

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生活空間情報に基づく植物生体電位の予測2008

    • 著者名/発表者名
      新保, 木村, 大薮
    • 雑誌名

      環境システム計測制御学会誌 13巻, 第1号

      ページ: 27-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 植物環境情報の顔表現を用いたコミュニケーションシステムの試み2008

    • 著者名/発表者名
      南保英孝, 北島慎太郎, 新保達也, 木村春彦, 大薮多可志
    • 雑誌名

      日本設備管理学会誌 Vol. 20, No. 2

      ページ: 18-25

    • 査読あり
  • [学会発表] Air Purification Capability of Charcoal and Its Evaluation2008

    • 著者名/発表者名
      S. I. Shibata, B. S. Kang, T. Oyabb, H. Nanto, H. Kimura
    • 学会等名
      5^<th> International Phytotechnologies Conference
    • 発表場所
      Nanjing, China
    • 年月日
      20081022-20081025
  • [図書] 植物生体電位とコミュニケーション2009

    • 著者名/発表者名
      大薮 多可志勝部 昭 明
    • 総ページ数
      156
    • 出版者
      海文堂出版(株)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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