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2007 年度 実績報告書

アスベストの低温分解による非石綿化・無害化

研究課題

研究課題/領域番号 18310066
研究機関群馬工業高等専門学校

研究代表者

小島 昭  群馬工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (40042593)

研究分担者 藤重 昌生  群馬工業高等専門学校, 物質工学科, 助教 (70218999)
キーワードアスベストの低温分解 / アスベストの溶融無害化 / アスベストの迅速分解 / アスベストの電磁波加熱処理
研究概要

1.電磁波を用いる新しい飛散性アスベストの低温・迅速分解技術の開発
電子レンジルツボを用いてセメント、塩化カルシウム、アスベストの分解実験を行った。試料の温度は直接測定できなかったが、電子ルツボ上部の穴からの光高温計による温度測定では、1300℃であった。塩化カルシウムの添加量を調整し、焼成物中の残存アスベスト由来繊維の有無を観察した。生成試料を粉砕し、緩衝液で調整したpH5酢酸溶液中で超音波洗浄器による超音波照射30秒、静置90秒を6回繰り返した後、0.2μm孔径のメンブランフィルターで濾過し、その残滓を観察した。塩化カルシウム量がセメント量のセメント量の5wt%でも繊維は観察されなかったが、12.5wt%と多量に添加した場合は、ガラス化せず、10視野中に6本の繊維状物が観察された。これは、高温加熱時にガス状物の噴出により温度測定が困難であったことから、塩化カルシウム、セメント中のナトリウム成分等、揮発性の物が蒸発し、その蒸発潜熱により、溶融が起こらなかったことに起因した。
2.アスベスト含有廃棄物の迅速分解
吹き付けアスベスト、スレート等の迅速な分解処理を目的に、スレートの切断時に発生する切り子を試料として、実用化試験を行った。試料はアスベストが綿状、塊状で分散し、セメント分と混在している。このスレート切り子に塩化カルシウムを0.5wt%添加した場合でも、ガラス状生成物が得られ、酢酸洗浄残滓中の繊維状物も10視野中に見出すことが出来なかった。ルツボ試験であるため、廃棄物単位あたりの必要エネルギー量の算出は難しいが、処理時間が短いことから、我々の提案した塩を用いる低温分解法と比較可能となることが推測された。
676文字

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Pyrolysis and low-temperature decomposition using salts of C rocidolite and amosite2008

    • 著者名/発表者名
      Masao FUJISHIGE, Ayano KURIBARA, Ikuko KARASAWA and Akira KOJIMA
    • 雑誌名

      Journal of the Ceramic Society of Japan 115

      ページ: 434-439

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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