研究課題
本研究では、超分子・高分子の概念から同一フラーレン誘導体を素材としてその超分子自己組織化構造体をベースとした、ナノ・メゾスコピックオーダーの球状、ファイバー状、単層二分子膜、コーン状などの多種多様なナノカーボン集合体新素材の開発を提案する。有機・超分子化学を出発とするために、分子レベルにおける組織化形態を予測、制御でき、これまでにないナノ・メゾスコピックカーボンをセレンディピティー的に開発できる可能性を秘めている。さらに、本研究提案では、フラーレン超分子からなる次元規制型新素材の次世代カーボンマテリアルへの可能性を検討すると共に、デバイス上へのファイバー、ナノシートなどの位置選択的な配置及び実用化を視野に入れたナノデバイスの構築に取り組む。本年度の具体的な成果としては、フラーレンにアルキル鎖が3本導入された分子を合成し、それらを各種溶媒中で自己組織化することによって、様々な形態の物質を得たことが挙げられる。例えば、フラーレン二分子膜を単位構造としたディスク構造の作製に成功した。XRD、FT-IR, DSC、AFMなどの分析手法を用い、アルキル鎖部分が相互に入り組んで貫入した形の二分子膜構造を撮っていることが明らかとなった。また、溶媒を変えるだけで、ファイバー状構造、ベシクル状構造、コーン状構造が得られることも明らかとなった。さらに、スピンコート法によってHOPGなどの基板上に塗布することによって、単分子ワイアー状構造が得られることも確かめられた。さらに、分子構造の改変によって、これまでに得られたことがない室温液状のフラーレン物質が得られることも実証された。
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