• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

リポソームによる膜タンパク質チップ

研究課題

研究課題/領域番号 18310092
研究機関東京大学

研究代表者

LE pioufle Bruno  東京大学, 生産技術研究所, 客員研究員 (60422432)

研究分担者 竹内 昌治  東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (90343110)
キーワード脂質2重膜 / 膜タンパク質 / リポソーム
研究概要

本研究の目的は,リポソームを利用した膜タンパク質の機能解析を効率的に行うデバイスを実現することである。以下の3項目に研究は細分化される。1.膜の作成:膜タンパク質や試薬,ナノ材料が導入された均質なリポソームを効率的に作成するデバイスの実現、2.膜の固定化:これらのリポソームを基板にアレイ状に固定化するためのデバイスの実現、3.膜タンパク質の機能計測:これらのデバイスを集積化し、膜タンパク質の機能解析を効率的に行うデバイスの実現。
本年度は、申請者らが考案した接触法を利用して、様々直径のリポソームが形成できることをした。まず、膜タンパク質の導入された脂質2重膜にガラス管などのマイクロノズルを近づけ、ジェット流をパルス的に発射する。このジェット流のパルス幅(時間)および、膜とノズルの距離、ノズル直径など、さまざまなパラメータを調整し、直径をある程度制御可能な条件を明らかにすることができた。ジェット流の発射の際に、主要なベシクルのほか、小さいベシクルもできるサテライト現象が起きることも分かった。これらを積極的に利用することによって、より小さいベシクルを作成できることもわかってきた。
また、膜作成において、平面膜の作成法に関しても研究している。微細加工を利用して、マイクロサイズの微小孔を作成し、内部に脂質2重膜を作成する。孔の形成には、高分子フイルムであるパリレン樹脂を利用した。その結果、複数の孔に安定して2重膜が再構成できることが分かった。これらの結果の一部は2006年度の化学とマイクロシステム国際会議(microTAS2006)にて発表し、好評を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Low Cost Microfabricated Silicon Chip for Membrane Protein Monitoring2006

    • 著者名/発表者名
      B.Le Pioufle, C.Yamahata, K.Funakoshi, H.Suzuki, A.Tixier-Mita, H.Fujita, S.Takeuchi
    • 雑誌名

      microTAS2006

      ページ: 1393-1395

  • [雑誌論文] Batch Fabricated Micro and Nanopores in Silicon for Particle Translocation Detection2006

    • 著者名/発表者名
      C.Yamahata, A.Tixer-Mita, B.Le Pioufle, H.Suzuki, E.Sarajlic, M.Kumemura, S.Takeuchi, D.Collard, H.Fujita
    • 雑誌名

      microTAS2006

      ページ: 182-184

  • [雑誌論文] Giant Liposomes in Micro-Fluidic Device - Towards an efficient preparation, manipulation and immobilization method2006

    • 著者名/発表者名
      K.Kuribayashi, B.L.Pioufle, S.Takeuchi
    • 雑誌名

      5th East Asian Biphys. Sympo. & 44th Annu. Meet. Biophy. Soc.

      ページ: S365

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi