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2006 年度 実績報告書

マルチエージェント技術を用いた人間の社会的行動の分析

研究課題

研究課題/領域番号 18310106
研究機関広島大学

研究代表者

西崎 一郎  広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (80231504)

研究分担者 上田 良文  広島大学, 大学院社会科学研究科, 教授 (50106788)
片桐 英樹  広島大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40325147)
キーワード社会システム / ゲーム理論 / マルチエージェント / シミュレーション / 意思決定
研究概要

本研究計画では,人間の社会的行動の分析に対してエージェントベースシミュレーションを用いて分析するが,具体的には,(1)公共財保全に寄与する社会システムの設計と比較,(2)非対称な利得構造をもつゲーム分析,(3)協調ゲームにおける複数均衡問題,(4)意思決定における社会規範の影響,(5)社会的ネットワークの形成について取扱っており,以下のとおり実施した.
平成18年度には(1)のテーマについては,今後,慈善くじと寄付による財源調達の効率性に関する比較および,理論と被験者を用いた実験結果との関係の分析をシミュレーションを通じて比較した.(2)のテーマに関しては,各エージェントの意思決定に関する情報として過去の自分の戦略および利得だけでなく,対戦相手の戦略や利得を用いる.ゲームの非対称性のパラメータ,エージェントのリスクに対する態度に関するパラメータ,意思決定の誤差に関するパラメータを変化させてシミュレーションを行い,結果を分析した.(3),(4),(5)についてはシミュレーションモデルの設計した.とくに,(3)については,最小値ゲームおよび平均値ゲームの強意にパレートランク付けされた複数均衡をもつゲームでプレイヤーはどのような戦略を選択するのかを分析するためのシミュレーションシステムを設計し,プロトタイプを開発した.(4)については,シミュレーションを用いて,規範を遵守する場合の利得や遵守しない場合のペナルティなどのパラメータを変化させ,複数均衡の存在やその特徴について調査した.(5)については,社会的ネットワーク形成に関して社会的評判を考慮した理論的考察を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006 その他

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Nondominated equilibrium solutions of a multiobjective two-person nonzero-sum game and corresponding mathematical programming problem2007

    • 著者名/発表者名
      Ichiro Nishizaki
    • 雑誌名

      Journal of Optimization Theory and Applications 134.3(掲載予定)

  • [雑誌論文] 社会規範に関する分析のためのエージェントベースシミュレーション2006

    • 著者名/発表者名
      西崎一郎
    • 雑誌名

      広島大学大学院工学研究科研究報告 55・1

      ページ: 1-17

  • [雑誌論文] Nondominated equilibrium solutions of a multiobjective two-person nonzero-sum game in extensive form and corresponding mathematical programming problem

    • 著者名/発表者名
      Ichiro Nishizaki
    • 雑誌名

      Journal of Global Optimization (掲載予定)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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