研究課題/領域番号 |
18310110
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
源栄 正人 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (90281708)
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研究分担者 |
大野 晋 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40361141)
佐藤 健 東北大学, 大学院工学研究科, 講師 (90290692)
寺田 賢二郎 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40282678)
篠沢 洋太郎 東北大学, 大学院医学研究科, 教授 (30129465)
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キーワード | 宮城県沖地震 / 地震早期警報システム / 耐震モニタリング / 強震観測網 / 地域の地盤情報 / オンライン地震規則 / 地震動予測 |
研究概要 |
宮城県域は近い将来発生する宮城県沖地震の襲来を受ける地域であり、地震発生の際に100万都市仙台では大揺れの約15秒前に警報を出すことが可能であり、この情報を有効に利活用することにより大幅な人的被害・物的被害の低減が期待される。本研究では、緊急地震速報と構造物のモニタリングとの連動により付加価直を高め、更なる信頼性の向上と実用性の向上を計るための地震早期警報システム開発を行うものである。 本年度は以下の点に関する研究開発を行なった。 1)構造物の耐震モニタリング機能と連動した警報システムの開発:建物のモニタリングのための常時作動している地震観測(オンライン地震観測)システム(21ビット、データロガー2GB)を設置し、この地震計による現地地震情報と、緊急地震速報の両方を連動したシステムの開発を行なった。構造物の耐震モニタリングシステムは東北大学災害制御研究センター、および宮城県沖地震の際に地震波到来の早い三陸沿岸の公共建築物として石巻市牡鹿総合支所庁舎(旧鮎川町役場)に配置し、観測を開始した。このシステムでは、牡鹿総合支所庁舎と災害制御研究センターがADSL回線で結ばれており、遠隔監視によるメンテを行うことができる。P波の到達がより早い地点からの情報が即時的に得られることからより早い時点で警報を出すことが可能となった。 2)地域の地盤情報を用いた地震動予測精度の向上と地域版震度予測モデル構築と検証:地震時の揺れは、地盤条件によってかなり異なる。また、仙台市域に平成15年度に構築した強震観測網によるデータを含む地域の強震観測データと地盤構造データを組み合わせることにより、今後高い確率で発生が予測されている宮城県沖地震をはじめ、震源位置、マグニチュードに応じた地域版震度予測モデルを検討した。
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