研究概要 |
1990年代の後半になって、原子力燃料設備での火災爆発事故、臨海事故など数多くの重大事故が発生している。このような安全問題を解決する方法を大別すると、1) 設備技術の高度化、2) 人間の技能・技術の向上、3) 人間の支援技術の開発が挙げられ、数多くの実績, 研究例が報告されている。しかし、これらの安全研究の多くは個別に行われており、提案されている安全システムには統合化と言う概念が導入されていない。安全管理業務は、設備の運用の状況、従業員技龍のレベルなどにより多種多様であり、その状況に応じた機能を果たすシステムが必要である。以上の問題に対して、本研究では以下の3点を研究課題とし、システム設計、システム実装、企業製造設備を対象としての実用性の検証・評価を行う。(1) ダイナミックシミュレータを中核とするプラント安全管理統合化システム(異総進展解析・異常挙動予測システム・リスク評価システム、異常対応決定支援システム)の構築、(2) 安全情報データベース統合化、種々の安全技術情報、事故調査情報を共有可能な知的基盤の構築、(3) 次世代統合化安全管理システム、運転支援・安全情報教示システムの構築
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