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2006 年度 実績報告書

安全な杭基礎構造物の実現を目的とした光ファイバセンサ実装技術に関する研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 18310120
研究機関鹿島建設株式会社 研究・技術開発本部技術研究所

研究代表者

名児耶 薫  鹿島建設株式会社 研究, 技術開発本部技術研究所・先端・メカトロニクスグループ, 研究員 (50416715)

研究分担者 三浦 悟  鹿島建設株式会社 研究, 技術開発本部技術研究所・先端・メカトロニクスグループ, グループ長兼上席研究員 (20374027)
黒沼 出  鹿島建設株式会社 研究, 技術開発本部技術研究所・先端・メカトロニクスグループ, 研究員 (30416713)
キーワードモニタリング / 長寿命化 / 計測工学 / 構造工学・地震工学
研究概要

杭基礎モニタリング用光ファイバの仕様検討を行った。まず、従来方式におけるブリルアン散乱光を利用した分布型光ファイバひずみセンサの開発メーカからのヒアリングや文献調査を通じ、センサ用途光ファイバの被覆材料や被覆形状を調査した。その結果、テープ状の光ファイバや凹凸被覆の光ファイバなどが有力候補として挙げられた。そのなかからBOCDA方式の計測原理、耐久性などの観点から、適するものを現在選択中である。また、機関内の関係者、杭基礎メーカなどからのヒアリングや実際の施工状況の見学などを通じ、光ファイバセンサ実装の際の問題点抽出を行った。その結果、施工の容易さならびに施工管理への寄与が期待されることから、まずは既製杭ではなく場所打ち杭への実装が適すると考えられた。
来期以降の検証実験に向けたBOCDA方式光ファイバセンサシステムの高度化検討を実施した。予備実験の結果、長期運用に対するシステムの安定性低下が顕在化したため、システムを構成するモジュール(光変調器)と計測制御ソフトウエアの改良に取り組んでいる。また、杭基礎に生じる劣化箇所の位置同定性能の向上を目的に、光相関制御によるブリルアン散乱光の誘導に加えて、パルス制御による方法の併用について検討した。さらに、広い範囲において計測精度を高めるためには光ファイバ内の偏波状態を最適に維持することが重要であるが、そのためには偏波維持ファイバの適用が効果的であることが確かめられた。しかし、低コスト化のためにはシングルモードファイバを利用した偏波維持方法について検討をする必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 構造ヘルスモニタリング実現に向けたBOCDAひずみセンサの実用化研究2006

    • 著者名/発表者名
      今井道男, 三浦悟, 保立和夫
    • 雑誌名

      第37回光波センシング技術研究会講演論文集 37

      ページ: 93-100

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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