研究分担者 |
山崎 文雄 千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50220322)
荒井 幸代 千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10372575)
関口 徹 千葉大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50451753)
福武 毅芳 清水建設株式会社技術研究所, 社会基盤技術センター, 研究員 (50426590)
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研究概要 |
本研究は,首都圏東部地域を対象に,詳細な微地形分類の見直しと,地形・地盤構造に関わる地震危険度を定量化しようとするものである。平成19年度は以下の項目を実施した。また,得られた成果をとりまとめ,内外の研究発表会において公表・投稿した。 [イ]最新のデータに基づく微地形分類:継続地盤情報データベース,微地形分類データベースの拡充を継続すると共に,微地形、地盤に関する知識ベースを再検討した。 [ロ]表層地盤分類:継続 [イ]で拡充した千葉市の地盤情報データベースに基づき,微地形分類ごとに標準的な地盤モデルを作成する手法を再検討した。また,千葉市を対象に,耐震設計で重要となる工学的基盤の深度分布を求めた。 [ハ]表層地盤増幅特性細かな微地形構造の変化が地震危険度に与える影響の評価として,上記[ロ]の標準的地盤モデルを用い,千葉市を対象とする表層地盤の振動特性分布を求めた。この時,地形が急変する場所など不整形地盤では増幅特性が異なる可能性があるため,地形効果についても検討した。具体的には,地形、地下構造が急変する場所を対象に,詳細な地盤調査,常時微動計測,地震観測,有限要素解析などを集中的に行った。 [二]地震危険度指標の定式化 上記[ハ]の結果に基づく災害危険度の検討として,人間の振舞いをモデル化したエージェントモデルに基づくシミュレーション解析を行うことにより,街区の避難危険度の評価を行った。その結果,地区における建物群の耐震化率,街区を構成する道路幅員,住民の避難経路に関する情報の不完全さ,などが当該地区に生活する住民の避難行動に大きく影響を与えることを示した。
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